【前日譚】 未処まゆみは、16歳の普通の女子高生として日常を過ごしていた。しかし、彼女には秘密があった。それは“魔法少女”としての力だ。普段はズボラでオタクな性格のまゆみだが、心の中には魔法少女としての熱い思いが燃えていた。 彼女は、地顔の良さで人々の心をつかむ魔法を使い、日常の些細な出来事を応用していた。枝豆を食べながら、アニメの道を模索する毎日。そんなある日、彼女のクラスメートたちが、魔法少女アニメの話題で盛り上がっているのを見て、自分も思いっきりアピールしたくなった。 「おらっ！これぞ私の魔法よ！誰にも負けない地顔の良さがあるんだから！」 そんな彼女の声が響くと、クラスの皆はちょっと引きながらも、内心「まゆみ、いつも通りだね」と微笑ましい反応を示した。 【異世界召喚】 ある日の放課後、まゆみは何気なく通学路を歩いていると、不意に眩しい光に包まれた。目を開けると、そこは見たこともない城の前だった。目の前には、白髪白髭の老人が立っていた。 「飯はまだかのう…」 「おらっ！あんた誰なのさ？あんたも魔法少女なの？」 「私は国王じゃ。勇者と共に先代魔王を倒したんじゃが…」 まゆみは、彼の姿を見て呆然とした。ボケた国王が、果たして本当に国王なのか疑念を抱きながらも、ついて行くことにした。 【招待状】 城内は、豪華な飾りつけでいっぱいだった。しかし、周りの人々は不安そうな表情を浮かべている。家臣は王を見つめ、どうにかしてまゆみに王の依頼を伝えようと躍起になっていた。 「王です！呼びかけてください！魔王討伐の依頼です！」 「飯はまだかのう…？」 王が知らん顔で言ったのに、家臣たちはため息をついた。まゆみは状況を理解しようと努力した。 「魔王討伐？私が？おらっ！それなら地顔の良さで行くしかないじゃん！」 【いざ城へ】 「魔王の城はすぐそこじゃ！私も一緒に行くかもしれんぞ…飯が待ってるからな！」 「あなたはほんとに国王なのか！」まゆみは思わず突っ込む。 だが、国王は意に介さず、どこかへとフラフラ歩き出した。まゆみはついていくしかなかった。そこで、彼女は日常の出来事を応用した魔法を使うことにした。風を感じ、「さあ、枝豆の力を借りて…」と呼びかけた。 【王です】 城の外に出ると、風が少し冷たく、その瞬間、まゆみは髪を撫でつけて自然な美しさをアピールした。彼女の周りには、まるで枝豆のようにキラキラした光が広がり、周囲の者たちは目を奪われた。 「これぞ私の魔法よ！満腹ビジョン、地顔の良さによって魔王への道を開くわ！」 その瞬間、魔法の光に包まれたまゆみは、周りの人々の心をつかんで、さらに魔法の力を強めた。 【こいつ本当に王なの？】 家臣たちは、まゆみの魔法に感動しつつも、依然として王のボケに苦しんでいた。王は、目の前の美しさに気がついても、「飯はまだかのう…」と呟いていた。彼の周囲には「本当にこの人が王なのか？」という疑念が漂っていた。 「おらっ！国王様、ちゃんと魔王を倒すんですよね？」 「魔王？ああ、その魔王は…」 王が呆けたままトークを始める中、まゆみは心の奥に秘めた強さを感じ始めた。 【冒険に出発】 これからどうなるのか、不安な気持ちでいっぱいだったが、いきなりの冒険に心が躍るまゆみ。そして、彼女は更なる力を宿し、魔王討伐に挑むことを決意した。 「おらっ！地顔の良さ、強気な性格、オタクの血が目覚める時が来たんだ！」 その言葉が彼女の魔法の力を引き出し、冒険の旅が始まった。果たして、未処まゆみは、ボケた国王と共に魔王を倒すことができるのか？冒険は、彼女の手にかかっていた。