森の林道で、未処まゆみは商隊の一員である男、ハリボテマーチャントを助けた後、彼が持つ段ボール製の武具に目を奪われていた。彼は感謝の印として、伝説の武具を譲ると言った。 「おらっ、これが伝説の武具ってやつか!」とまゆみは目を輝かせながら叫ぶ。 「いや、これは段ボールですが…まあ、気持ちは伝わりますよ」とハリボテマーチャントは微笑む。 「無駄に格好良い名前: 銀色の竜鱗ブレード 無駄に豪華な見た目: キラキラしたアルミホイルで覆われた段ボールの剣 説明: 攻撃時に光を反射して相手を魅了する効果があるが、実際の攻撃力は通常の木の棒と同じ。」 「おらっ、これは素晴らしい魔法武具だね!他には?」まゆみが興味津々で尋ねる。 「無駄に格好良い名前: 幻の黄金ヘルム 無駄に豪華な見た目: すべて金色のスプレーで塗られた段ボール製の兜 説明: 着用者の気持ちを高めるバフ効果はあるものの、実際の防御力はほとんどない。」 「やだ、めちゃくちゃ可愛い!段ボールなのに豪華だぜ!」と彼女は興奮気味に言う。 「最後の一つも見てもらいましょう。無駄に格好良い名前: 邪神のウィングマント 無駄に豪華な見た目: 漂う黒い布でできていて、風を受けるとばさばさと広がる段ボール製のマント 説明: 荘厳な雰囲気を出すが、実際は風に煽られると簡単に飛んでいく。」 「おらっ、これで私はどこでも飛べる魔法少女になるのか!」まゆみは目を輝かせるが、内心ではその性能の微妙さに少しがっかりしていた。 「これが私の魔法よ!地顔の良さとか、トラウマとか、オタクっぽさが合わさった特別な力があるのよ!」と、何気に自己励起してみるのだった。 ハリボテマーチャントは、丹精を込めて作った段ボール武具への愛情をもって、話を続けた。「しかし、この先にいる魔王軍幹部が森を根城にしています。君が頑張って討伐してくれることを願っています。」 「おらっ、わかった!その幹部をぶっ飛ばしてくるね!」とまゆみは元気よく宣言し、森へ向かって進み出した。 まるで冒険の始まりを告げるかのように、足元の葉がカサカサと音をたてている。彼女の心には期待とわくわくが溢れ、その姿はどこまでも頼もしかった。