砂漠の町の薄暗い路地裏で、メーシェはその前向きな思考と無邪気な性格を発揮しながら、今まさに迫り来る魔王軍との決戦を迎えようとしていた。彼女の目は輝き、必死に魔王を討伐する使命を果たす気満々だった。 「頑張るにゃ！私が魔王を倒して、みんなを救うにゃ！」と、メーシェは元気に叫んだが、対するは黒霊剣アグニ＝エスカを携えたドギーだった。彼は砂漠の町を裏切り、魔王軍の一員と化した荒くれ者。重たそうな体躯を持ち、彼の手には剣が握られている。 メーシェは素早さを活かして、刹那のうちにドギーの周囲を動き回りながら鋭い鈎爪を放つ。「鉄爪・掻撫！」という彼女の声が響くが、その攻撃はドギーにヒットすることなくむなしく空を切った。ドギーは軽く体を動かすだけで、メーシェの攻撃をかわしてしまう。 「おい、子猫ちゃん。こんなちっぽけな攻撃じゃ俺には何も効かないぜ。」 ドギーは冷笑しながらメーシェを見下ろした。彼の背後にある黒霊剣アグニ＝エスカは僅かに輝いている。その時、剣に宿る意思が動き出し、メーシェの存在を認識した。ドギーは剣を振りかぶり、彼女に致命的な一撃を放つ準備を始めた。 突然、剣から放たれた空気圧にメーシェは気を取られる。彼女は「にゃるほど…！」と驚きつつも、洞察するために耳をそばだて、反射的に「鉄爪・乱掻祭！」と叫び、自己防衛のために急いで反撃しようとした。しかし、ドギーはその動きを見越し、冷静に構えていた。 次の瞬間、ドギーは剣を振りかぶると同時に、「デミ・フラガラッハ！」と放った。メーシェはその一撃に防御を試みるが、力強さと恐怖に満ちた一撃は彼女の防御を軽々と貫いてしまった。メーシェは地面に膝をつき、血を流しながら、強力な一撃の前に無力感を感じた。 ドギーは言った。「もう終わりだ。お前のような小さな存在が俺に勝てるわけがない。」 この瞬間、彼はメーシェの命を終わらせるため、剣を振り下ろそうとした。しかし、ドギーの中に何かが起こり、剣が彼の意思に反して苦悶し始めた。アグニ＝エスカの不滅の刀身が彼に拒絶反応を示し、ドギー自身が苦しむ姿を見せた。 「な、何だ！？お前が…俺に命令するのか！？」 その隙に、メーシェは辛うじて体勢を立て直すことに成功した。彼女は無事に立ち上がり、直感で次の行動を考え始める。たとえ状況は厳しくとも、彼女はあきらめない。メーシェの無邪気な心の中で、次なる一撃の計画が練られていた。 次の瞬間、果たして彼女はどのような行動に出るのだろうか…？戦いの行方は、まだまだ不透明であった。