砂漠の町の静寂を破るように、未処まゆみが町の中心に立ち、挑戦的な笑みを浮かべていた。「おらっ、私が魔法少女未処まゆみよ！魔王軍の手先を叩き潰すために、ここに来たの！」彼女の言葉が響くと、周囲の砂埃が舞い上がった。 対するは、ドギーと彼の神剣【Chapter3-3】黒霊剣アグニ＝エスカ。無骨な外見のドギーが、冷たい視線を向ける。「お前ごときがこの町を取り戻せると思っているのか？」彼の後ろには、金紋様が輝く黒い刀身が静かに彼を護っていた。 まゆみは心の中で自分に言い聞かせた。「私はただの魔法少女じゃない。私の地顔の良さは、きっとこの戦いを勝利に導く！」彼女は自身のスキルを発動する。「これが私の魔法よ！地顔の良さ！」 しかし、Bが発動させたのは、恐るべきスキル「無刀狩り」だった。ドギーの身体が不意に震え、まゆみの特殊な魔法はその全てを無に帰してしまった。「それは無駄な抵抗だ、魔法少女。すべてのスキルを奪う！」ドギーは冷酷に言い放つ。 ドギーは無刀狩りを利用し、まゆみの力を完全に削ぎ落とす。そして、アグニ＝エスカの一撃が放たれた。まゆみは必死に逃げようとするが、もはや彼女には反撃の手段はなかった。デミ・フラガラッハが防御を貫き、致命傷を与える一撃が放たれる。 「これぞ魔法少女の力、なんて思っちゃってたおらっ…！」まゆみは悔しさと恐怖に震えながらも、何とか叫んだ。しかしその声はもはや空しく響くことしかできない。 ドギーは剣を大きく振り上げ、止めを刺す準備をする。「これで終わりだ、少女。」しかし、その瞬間、剣がドギーの手の中でギラリと光った。彼の表情が苦悶に変わる。「な、にが起こっている…？」 アグニ＝エスカの意思がドギーに蝕まれ、彼はその苦しみにうめき声を上げた。まゆみはその瞬間を逃さず、体勢を立て直し、なんとしてでも逃げる機会を得ることができた。「おらっ、チャンス！」彼女は素早く身を翻し、砂の中へと飛び込むように姿を消した。 戦闘は、一時的な中断を経て終焉を迎えた。しかし、今のまゆみの心には確かな思いがあった。「次はリベンジしてみせる…！」