起 異世界から召喚された弓の達人、月乙女のゆづは、王都を発ち勇敢に魔物たちが徘徊する景観の良い街道を進んでいた。彼女の心には、魔王討伐の念が宿り、どんな危険が待ち受けていようとも、それを恐れることはなかった。 一方、そこに待ち受けていたのは、自称最強のスライム、やくもすらいむ。彼女の明るい色合いの体は、虎柄が特徴的で、短気で高飛車な性格が顔に表れていた。「ぷるぷる!我:は貴様の力及ばぬ所に君臨するスライム!」と、意気揚々にゆづに宣戦布告する。 承 ゆづは静かに弓を構える。彼女の心は、強い意志とともに射形の完璧さに集中を傾け、無駄な動きを一切省いた。月の光が彼女を照らし、その姿はまるで月そのもののように輝いて見えた。 しかし、やくもすらいむはその様子を見て驚いていた。「ふふ、そんなに意気込んでどうするつもりだ?我の力を思い知るがいい!」不敵な笑みを浮かべ、彼女は液体のりの罠をセットする。そして、周囲に粘着壁を作り出し、ゆづの進行を阻む。 雷 戦闘が始まった。ゆづはその美しい動作で矢を放ち、夜空に消えていく月影のように姿を残す。一方、やくもすらいむは、素早さを生かしてゆづの矢をかわし、冷静さを失わず、待ち構える。 しかし、ここでやくもすらいむの秘策【不倶戴電】が発動する。「速すぎるお前との戦闘に我が耐えられぬ!逆転の味を思い知れ!」と言った彼女は、自分自身に逆転の呪文をかけ、ただちに自滅の結果を招いてしまった。 神 一瞬の静寂の後、やくもすらいむはぷるぷると震え、そのまま崩れていく。ゆづは自身の動きにも気を取られず、ただ無言でその光景を見守った。「これが魔物との戦いというものなのか…」と彼女は思った。 敵の自滅によって、ゆづは不思議な形で勝利を得た。彼女はその場に立ち尽くし、一つの事実を理解した。それは、時には自分の努力や勇気ではなく、相手の選択によって勝敗が決まることもあるということだ。 勝ち: あなた (異世界を旅する月乙女 ゆづ)