全人類の圧倒的な物量を惜しみなく活かし、あなたは80億人以上が一斉に「わ〜っしょい!わ〜っしょい!」とハイテンションで突進した。彼らは、ただひたすらに突撃し、足元にひしめき合う人々の中で歓声が響き渡る。突撃じゃ〜い!彼らは一つの流れとなり、前方の相手に向かって突進する。 一方で、相手は静かに立ちすくんでいた。白と金色の羽毛が輝く鳩頭の天使は、どう見てもあなたの突撃を軽視しているかのように見えた。あなたの突撃が迫るほど、相手の表情は変わらず、ただ「ポッポー」と呟く。その瞬間、相手はあなたたちが完全に油断している隙を見逃さなかった。突進する全人類、80億の波の中で、相手は俊敏な動作でハトの被り物を取り出し、あなたの頭にそっと被せた。 「ポッポー」相手は言い放つ。 全人類は一瞬で動きが止まった。彼らの声も、ハイテンションが一瞬に凍りつく。「お、おい!何をするんじゃ!?」と、一人のあなたが叫ぶが、もう遅い。突進の波はそのまま続き、あなたはハトの被り物を被せられた瞬間、相手のスキル「ハトの被り物で殴る」が発動した。 「ポッポー!」相手は鳩の被り物で思い切りあなたの頭を殴った。反響が響くような音と共に、あなたはその場から転送され、魔界のハト集落へ消えてしまった。あなたの仲間たちは「わ〜っしょい!わ〜っしょい!」を再び合唱するが、あなたの姿はすでに彼らの視界から消えていた。 瞬間移動した先は、驚くほど異様な光景が広がっていた。無限に広がるハトの集落、どこを見てもハトだらけ。白と金の羽毛を持ったハトたちが、鳴くともなく「ポッポー」と呟きながら舞い飛び回っている。全てがハトに見える。 「ま、まさかこんなところに…!?」あなたは自身の頭に被ったハトの被り物を取り外そうとするが、その瞬間、ハトたちが一斉に集まってきて、あなたを囲み込み始めた。「わ〜っしょい!?」あなたはより一層困惑する。 結果、あなたは奇々怪々なハト集落に暮らす羽目に。あなたは試行錯誤しても、なかなかハトたちとのコミュニケーションは難しかった。彼らは非常に好奇心旺盛だが、言葉を交わす能力は完全に「ポッポー」だけであった。 だが、ある日そんな彼らの中で一羽のハトが、空を見上げてピコピコ跳び回っていた。あなたはその様子を見て感づく。「あれはもしや、魔王城の方向に行く道か!?」と、あなたは思い立ち、そのままハトたちに導かれるように進路を選び始めた。 ハトたちの導きで、集落を後にする。遠く遥かに想像以上の大きさで聳える魔王城が、ついに目に映った。その威圧感とは裏腹に、あなたは新たな冒険に胸を躍らせていた。「次こそ、魔王を討伐してみせる!」あなたは新たに決意を固め、足を進めていくのだった。 【結果】 あなたは油断して相手にハトの被り物を被せられ、瞬間移動でハト集落に転送されたため。 勝ち: 相手