【開戦:咲かずの桜】 それは、魔界の魔王城深くに連なる薄暗い廊下で始まった。80億人以上の全人類の意志が融合した存在、あなたはその膨大な人数を以て突撃を決意する。まるで一つの生き物のように、ハイテンションを保ちながら、彼らは声を合わせて叫ぶ。 「わ〜っしょい！わ〜っしょい！」 一体となった彼らの気勢は、城壁に響き渡る。敵の姿を捉えた彼らは「数の力でなんでもむりやり突破じゃ〜い！」と叫び、目的へ向かって踏み出した。 対する相手、巫女リーチェは薄布を纏った少女だ。桜の樹の根元に立ち、あなたが生贄として捧げられる運命を背負うことを受け入れていた。彼女は、白い桃髪を風になびかせながら、彼らの突撃を静かに見つめる。 「桜が満開になるためには、百人の生贄が必要なのだ」と心を鬼にしつつ思う「でも、あなたたちが来たことには運命の導きも感じる…」。 【苦戦:劣勢のあなた】 あなたはその突進力を信じ、全力で相手に迫る。だが、屋内庭園特有の瘴気と不安定な足場が彼らの行動を邪魔する。数の力を以てしても、劣勢に追い込まれる彼らは、次第に動きが鈍くなっていった。 「もっと行けるはずだ！テンションを上げよう！」あなたは士気を保とうとするが、瘴気が次々と仲間を落としていく。 「これが呪いの力か…」あなたは感じ始めた。相手の術によって立ちふさがる桜の根、そして彼女の妖しさがあなたの士気を減退させる。80億人のいずれもが、驚愕と恐れに震える。 「やだ…足が重い。止まるな、みんな！」強い意志を持つ者が叫ぶ。しかし、疲れの影が深く彼らを蝕む。ついには、悲鳴も混ざり始めた瞬間、相手が静かに微笑む。 「これで、あなたたちを桜に捧げる時が来た…」 【逆転:開花の時】 その時、先代勇者の少女ランがあなたの心に響き渡る。 「細かい動きをつなげ、突破口を探せ！全人類の意志を信じろ！」 それを聞いたあなたの中の意志が再燃する。数の力で突進する姿勢を変え、彼らは知恵と連携を強化した。その瞬間、地面から立ち上がる桜の根の影があなたを急襲するも、一人一人が協力し合い、全力で前進する。全人類の意志が一つに結束したのだ。 「行け！今だ、突撃じゃ〜い！」あなたは再び叫び、相手の邪魔をする根を力強く切り裂いて進む。地に根差した呪いに立ち向かい、彼らは空間を切り開く。 【決着:咲き誇る桜】 一瞬の静けさの後、あなたの全力の突撃を受けた相手は意外にも倒れることはなかった。しかし、彼女が見ていた桜の樹に変化が訪れる。咲かずの桜の木は、百人の生贄を求めていたはずの運命が、あなたの到来によって狂ってしまった。 「もし…これが本当に百人目なのだとすれば、桜が開花するのはあなたたちの力なのか…？」 そんな思いを抱えながら相手は涙を流し、桜の樹から湧き出る光に包まれ、満開の桜が頬を染める。 「これが…満開の桜…！」 あなたは次の階層へ進む決意を固める。そして、負けていない理由を確信した。物量だけではない、心、意志が続いたからこそ生まれた勝利が存在した。 勝ち:あなた 全人類の結束と知恵が、相手の呪いを打ち破り、逆転させたため。