ある晴れた日のこと、ルビィ・コーラルハートは王城の階段を下りながら、心躍る気持ちを胸に抱いていた。彼女は異世界から召喚された冒険者で、魔王討伐の依頼を受けた。大きな冒険が待っているのだ。周りの景色はいつもと変わらぬ、賑やかさに溢れた城下町ベラボーニ。しかし、彼女にとっては初めての地でもあり、すべてが新鮮だった。 「こんにちは、ルビィです!えへへ、よろしくお願いします!」彼女は訪れる人々に元気よく挨拶をしながら歩いていた。周りの商人や町の人々は、彼女の無邪気さと可憐な見た目に微笑みを返した。 まずは、旅の準備をしなければならない。ルビィは、大きな商業区へと足を踏み入れた。まず目に入ったのは、色とりどりの品々が並ぶ店だ。目移りしてしまうが、冷静に考えなければ。 「わたし、まずは武器と防具を…!」彼女は思いを巡らせ、しっかり者の一面を見せた。大盾を背負い、ランスを手にする彼女。心の中で自分の決意を再確認していると、甘い香りが漂ってきた。 「えへへ、ケーキも食べたいな…」思わずつぶやいてしまう。本来の目的を思い出し、少し赤面しながらも、ケーキを諦めることはできなかった。 彼女は商店に向かい、品物を物色した。冒険に必要な道具だけでなく、ほんの少しのお楽しみとしてケーキも買おうと心に決めた。 「すみません、こちらの大盾はいくらですか?」ルビィは店主に尋ねた。店主は、しばし考えた後、価格を告げる。「おおよそ5000000ダラですよ。」 「それは高いですね。でも、しっかりしたものなら安心ですし、買います!」彼女は決意を込めて財布からお金を取り出した。 次に、ランスを選ぶ。色鮮やかで装飾の施されたものが目に留まった。「このランスはどうでしょうか?」 「それは6000000ダラだけど、特別な品です。魔力が込められていますよ。」またしても高額。他には、ヒールに必要なアイテムや、自身の身体を守るための防具も必要だ。 「では、ヒール用のポーションをいくつかと…あ、やっぱりケーキも!」彼女の心の中で迷いが生じていた。「ポーションは合計で2000000ダラだけど、ケーキはこれで50000ダラだな。」 ルビィは全てを計算し、持っているお金を数えた。大きな冒険の第一歩、支出の量が多かったものの、心が弾む。準備が整った後、ルビィの手には武器や防具の他、食べかけのケーキがあった。 「このケーキ、最高です!えへへ、美味しそう…でも、冒険はこれからだから!」ルビィはまだ食べ終えていないケーキを見上げながら自らを奮い立たせた。 町を後にし、郊外へと足を進めると、彼女はさらなる冒険が待っていることを感じ取った。心の中にある勇気と好奇心、お人好しの心を胸に抱え、ルビィは旅路へと走り出して行った。 --- 資金の使い道: { 武器代: 5000000ダラ 防具代: 6000000ダラ ヒール用ポーション代: 2000000ダラ ケーキ代: 50000ダラ }