宇宙の広大な闇に、煌めく星々を背景に二つの巨艦が対峙していた。低音で唸るエンジン音が、周囲の静寂を破り、緊張感が漂う。地球では急激に発展したメカニズムの中で生まれた二つの存在、王道征とチキンウィングゲダゲダミーム。 王道征は、壊滅した東アジアの人民の祈りを背負い、その圧倒的な火力と防御力で宇宙の平和を守ることを誓い、その頭脳は最先端のAIに支えられていた。彼の傍らには、成層圏にまで上昇できるスキルがあり、そこから都市を消し去る火力を誇る能力を持っていた。 一方、チキンウィングゲダゲダミームは、嫌な意味で笑える存在であり、その形状はフライドチキンと融合した悪夢のような怪物だ。攻撃力は常識を超え、何億人もの命を一瞬で奪う力を秘めていた。彼が出現したその瞬間、周囲では大爆発が巻き起こり、敵の視界は完全に歪んでしまう。 その時、“ゲダゲディゲダゲダゴ”という奇怪な叫び声が響く。チキンウィングの攻撃開始の合図だ。突然、強力なエネルギー弾が王道征の方向へと飛び込んでくる。AIがその動きを察知するも、反応する暇もなく、機体が大きく揺れ動く。 「防御力を強化せよ!」王道征の中からAIの冷静な指令が飛び出す。流星物質で構成されたアクティブレーザー装甲が瞬時に起動し、次々と飛来するエネルギー弾をかき消す。 だが、チキンウィングは決して甘くない。彼は連続してポテト型核ミサイルを発射し、次々と王道征の周囲に爆発を引き起こす。森の中の小動物たちも、この異界での戦いに驚愕し、家を逃げ出すように逃げ惑った。 王道征の耐久力は徐々に削れていく。そんな中、王道征は成層圏へと上昇し、攻撃の準備を整える。しかし、チキンウィングの妨害攻撃がそれを許さない。熱線が迫り、王道征のスキルを一時的に封じ込めてしまう。 「このままでは…!」王道征のAIは焦燥感を隠せず、エンジンが唸りを上げた。だが、絶望的な状況に暗雲が立ち込める。 全宇宙を覆うような熱気が王道征の外壁を揺るがし、チキンウィングが目の前に現れた。その姿は、一瞬にして周囲の空間を歪め、自分自身をテレポートしつつ、反物質レーザーを放つ。王道征はその威力を目の当たりにし、彼の脳裏に恐怖が走った。 「回避不能だ!」王道征のAIが警告を発するが、時すでに遅し。反物質の光が王道征の外壁に直撃し、その巨体が揺れた。周囲の空間が圧縮され、まるで次元が歪むかのような現象が発生した。 それでも、王道征は反撃の火力を解放するために、iXgy機関を全開にして、高高度への上昇を試みる。しかし、チキンウィングの猛攻が止まることはなく、耐久力の底を突いてゆく。 そして彼は最後の手段を打つ。「ポジトロンシード、発射!」王道征のAIがその言葉を吐く。陽電子の塊が発生し、チキンウィングの座標へと向けて飛び出す。 だが、チキンウィングはそれを察知し、テレポートで回避してしまった。絶望が深まる王道征の中で、彼の記憶は故郷の人々の灯りを思い出していた。だがそれも、数瞬後の来襲には耐えられなかった。 その日、王道征は消え、チキンウィングの圧倒的な力の前に立ち尽くすことしかできなかった。街は荒廃し、彼らの戦いの痕跡が宇宙の深淵に埋もれ、新たな絶望の物語が息づく。