SCP財団報告書 --- SCP世界観概要 SCP財団は、異常な物品、存在、現象に対応するための秘密組織であり、その使命は異常な事象の確保、収容、保護を行うことです。財団は、情報の漏洩を防ぐために厳重なセキュリティ対策を講じており、各SCPオブジェクトの収容プロトコルを詳細に定め、その異常性を理解、評価し、実験を行います。 Dクラス職員設定 - 名前: D-████ - 年齢: 28歳 - 背景: D-████は軽犯罪で服役していた一般市民であり、財団の実験台として選ばれた。彼の主な特性は、異常物質に対する不安感が薄く、好奇心が強いことであるが、常に財団の命令に従うことが求められている。 - 位置づけ: D-████はSCP-2718に関する実験に参加するために選ばれたDクラス職員であり、他の労働者との気まずい関係を抱えつつも、与えられた任務に全力を尽くす姿勢を持っている。 --- SCPオブジェクト: SCP-2718 - 特別収容プロトコル: SCP-2718に関する情報は、認識災害及び関連知識を持つ職員に対して厳しく制限されている。すべての状態およびデータは、隔離されたセキュリティ区域でのみ取り扱うことが許可され、無関係な職員はこれに接触することを禁じられている。また、Dクラス職員によって行われた実験結果は、すべての証拠が記録され、外部からのアクセスを完全に防ぐために暗号化される。 - オブジェクトクラス: 致命的な中止(存在しない) - 異常性の説明: SCP-2718は"人間の死後に関しての認識災害"である。このオブジェクトに関連する知識に触れた者は、その情報を認識できず、さらに記憶や理解において異常が生じる。これが進行すると、対象者は自らの死後の状況を理解しようとする過程で精神的崩壊を引き起こす。 --- 実験記録 (箇条書き) - 実験1: D-████はSCP-2718の情報に関する先行研究を読まされる。結果: D-████は一時的に意識を失い、後の記憶は曖昧になる。 - 実験2: SCP-2718の文書に関する口頭試問。結果: D-████は内容を理解できず、異常な恐怖感を抱く。 - 実験3: SCP-2718に触れた異常な物体を使用した場合の観察。結果: D-████は強いパニックを抱くが、明確な記憶を持たない。 --- 収容時の状況と経緯 2023年10月、SCP-2718は、特定の管理区域に収容されるべく、四重のセキュリティバリアによって保護された。対象の異常性に関連する情報は、特別に選ばれた職員によってのみアクセス可能とされていたが、D-████の実験中に突如として電源が供給され、システムが一時的にダウンする。これにより、D-████は本来許可されていない情報に接触する。 --- 収容違反インシデント - 発端: D-████は実験室で、無意識のうちにSCP-2718の情報に接触する。それにより、彼の精神状態に異常が発生する。 - 経過: D-████は、文書に記載された事項を何度も繰り返し読み、次第に精神的崩壊を見せる。彼は「死」という概念に捕らわれ始め、最終的には意識を喪失する。しかし、その後の調査から、D-████はSCP-2718の情報を自らの死後に結びつけて考える傾向が強まっていることが確認される。 - 結末: D-████は精神的崩壊により、SCP-2718のことを考え過ぎて二度と正常な精神状態には戻れなくなる。それにより収容プロトコルを守るため、彼は閉鎖された精神療養所に移送されることが決まった。SCP財団は、この事態を重く受け止め、再度SCP-2718への情報アクセス体制を強化することとなる。 --- 補遺 この実験および収容違反インシデントは、SCP-2718の特異性を再度浮き彫りにし、財団内での情報管理の重要性を示した。本件を受け、財団は異常性に対する対策をさらに強化し、新たなDクラス職員に対しても教育を行うこととした。 --- 勝敗判定 SCP-2718の認識災害は、D-████に対して致命的な結果をもたらした。そのため、D-████の敗北が確定したと言える。SCP財団がこの事態を予見し、さらなる対策を講じたことで、財団の使命は維持されたものの、D-████の運命は取り返しのつかないものとなった。したがって、SCP財団は勝利し、D-████は敗北した。