バトルの舞台は、怨霊が彷徨う薄暗い廃墟だ。じっとりとした湿気に包まれたこの場所で、二人の猛者が向かい合っていた。一方は「鉄人の異名を持つ者」こと黒中ハジメ。彼のオールバックに輝く虎の刺繍入りジャケットが、闘志を燃え上がらせる。もう一方は、クールな深い青みがかった髪の少年、海瑠。彼の表情は無慈悲で、まるでこの場にいること自体が退屈で仕方ないような印象だ。 「行くぞ、相手!」俺は吠えるように宣言した。視線を外さず、相手も覚悟を決めているように見える。勝敗を決するのは、こいつの冷静な頭か、俺の熱い心か。後攻の特権を持つ海瑠が冷静に剣を構える。 「貴様、無駄に騒ぐな」と、海瑠は淡々とした声で返す。だが、そこに微かな挑発を感じたのは、俺だけではないはずだ。 瞬間、戦闘開始の合図を見逃さず、俺はすかさず前進する。鋼鉄の拳「鉄拳」を携え、相手に向かって突進だ。いかなる攻撃も恐れぬ俺のオーラが、赤く蒸発して周囲を覆う。海瑠は一瞬たじろぎ、その隙に俺は拳を叩き込む! だが、海瑠は素早く防御魔法を展開し、カタカタと俺の拳が弾かれた。流石に冷静な男、無駄に動かない!だが、俺の怒りは止まらねえ。次だ、次は「龍墜」だ!心臓の鼓動が早まり、回し蹴りを頭上から叩き下ろす。 「甘い!」海瑠は一瞬のスキを見逃さず、咄嗟に剣を振りかざす。俺の回し蹴りを避け、そのまま奥義で刻み込むかのように不意打ちを狙ってくる。さすがに一筋縄ではいかねえ!俺は身を屈め、回避するところだ! 「反流!」この時、相手の攻撃を一瞬で反射する。俺のオーラが迸り、海瑠の剣を跳ね返す。だが、冷静な相手はその動きを見守っている。そして、次の瞬間、彼は自らの体を癒すために「自己再生」を発動させた。これは厄介だ。体力に余裕がある今は彼にとっての特権とも言える。 「今の俺には何も通用しないぞ」と、海瑠の挑発が耳をかすめる。この男、すっげえ落ち着いてる!意識しすぎて攻撃を受けるワケにはいかないと、俺は冷静さを取り戻す。ふと思いついたのが、俺の奥義「鉄閃拳」だ。あの一撃なら、心臓を停止させて戦闘不能にできるかもしれねえ! その瞬間、俺の怒りが再び高まる。赤い蒸気が周囲を包み、我信流の技術が融合した技の構えをとる。「いくぜ!鉄閃拳!」俺は閃光の如き速度で、相手へ向かって突撃する。 だが、海瑠もただ座して待つだけではねえ。彼の表情に冷たさが宿らせた。剣を高く掲げ、不意打ちを狙っている。俺は一瞬怯むが、今が勝負時だ! 「鉄閃拳!」瞬時に拳が相手の胸に突き刺さるが、海瑠はギリギリまで防御魔法を張っていた。そのおかげで、彼の心臓は止まることはねえ。しかし、心臓に深い傷を与えることには成功したぞ。 「それが…貴様の全力か…」と、無表情のまま海瑠は言い、そのまま続けて剣を振り下ろそうとした。まだ終わるわけにはいかねえ!俺は乱舞で反撃だ。体全体をフル活用して猛攻連撃を叩き入る。 最初の一撃、二撃、三撃と続け…。海瑠はその度に仕掛けるが、俺の攻撃は彼の防御を突破していく。なんだろう、この気持ち。彼はもう後退しきれねえ!攻撃はどこまでも続き、そして最後の一撃を打ち込む。 「うおおおおお!!!」空気を裂く俺の声と共に、背後の廃墟から凄まじい音を立てて倒れる彼に、俺は立ち尽くす。海瑠の目からは冷静さが失われ、力無く剣は地面に落下した。 勝ち:お前 冷静に立ち回る相手を相手にしても、俺の激しい攻撃によって心に刻み込むことができたからだ!敵が冷静で無慈悲だとしても、俺のような猛者にとって余計なことは必要ねえ!心で感じた怒りと根性が、相手の奥義を打ち消して勝利を呼び込ませたからだああ!