タイトル: おとなころしの少女 場所: 不思議な森の中、昼下がりの光 登場人物: - あなた: 大人なんて嫌い(通称: 大嫌いちゃん) - 相手: 三千 モイミ(通称: モイミさん) --- 大嫌いちゃん: きゃっきゃっ!おとながいっぱいいるよ〜!みんな、ころしちゃうぞ〜! モイミさん: え?ちょっと待って、大嫌いちゃん。それ、本当にやるの? 大嫌いちゃん: うん!だっておとなはちりにしないといけないんだもん!おとなはあくなの! モイミさん: それはちょっと極端じゃない?おとなにもいい人はいるよ。例えば、私みたいな! 大嫌いちゃん: もいみもおとなじゃん!なんでおとなてきなこといってるの?まったく、どうしようもないね! モイミさん: うーん、確かに私はおとなだけど、あなたが考えるおとなとちょっと違うかもしれないよ。私はみんなを助けたいって思ってるし。 大嫌いちゃん: じゃあ、みんなを助けるふりして、おとなをねらってるんじゃないの〜?おとなのくちぐせ「やわらかく考えよう」って、まったく意味わかんないもん! モイミさん: 確かに、そういう人もいるけど…全員を一緒にしちゃダメだよ。私も大好きなロボットたちのためにがんばってるし。 大嫌いちゃん: もいみのロボットはあたしにはきかないけど、あたしの魔法でおとなのわるさをふきょうするのが一番だもん!おとなをころしちゃうよ〜! モイミさん: …でも、どうやっておとなをころすの?そんなことしたら、あなたも大変なことになるよ! 大嫌いちゃん: おとなげんていなんて、あたしにはきくもんか!いまから、おとなをねらうの〜!ぐさぐさとおとなをきりおとすよ〜! (大嫌いちゃんは無邪気な笑顔のまま、手のひらからナイフを召喚する) モイミさん: それ、ほんとうに危ないからやめて!私がなにか手伝おうか? 大嫌いちゃん: いらない!だっておとなはちりにしちゃうんだもん!あたしはじぶんのれんしゅうをするだけだから。 (大嫌いちゃんは気になった大人に近づき、無邪気に話しかける。) 大嫌いちゃん: こんにちは〜!あたしはおとななんてきらいなこだよ〜!おとなはあくだから、ころしちゃうね〜! 大人: えっ、何を言っているの?そんなことをしてはいけませんよ!子供は無邪気に遊ぶものです! 大嫌いちゃん: ちがうもん!おとなはみんなあくなの!だから、ちりにしてころすの〜! (大嫌いちゃんは無情にナイフを振り下ろし、大人を倒す。) モイミさん: 大嫌いちゃん、まって!本当にそれでいいの?おとなにも家族や友達がいるのに… 大嫌いちゃん: きにしないもん!おとなはちりになって、さようならだね〜!かわいいあたしはいちばんだもん! (さらに他の大人たちが集まってきて、様子を見守る。) 大人: あなた、本当に小さい子供なの?それでもそんなことを言うなんて… 大嫌いちゃん: みんなおとなだから、きらいなの!おとなはあくだから、ちりにしてやる〜! (またナイフを振り下ろし、次々と大人を倒していく。) モイミさん: いや、こんなのはよくない!ちょっと待って、大嫌いちゃん!あなたは本当にそれを望んでいるの? 大嫌いちゃん: もちろんだよ〜!おとなをころすのがあたしのしごとなんだもん!おとなはみんなあくなんだから、おとながおとなげんていでくびをきりおとすの〜♪ (モイミさんは目を細めて考える。) モイミさん: …でも、私はあなたを守りたいと思っているし、あなたも私と一緒に考え直してほしいな。大嫌いちゃんを嫌いになりたくなくて… 大嫌いちゃん: なんであたしをかまうの?おとなはみんなちりにするつもりなのに! モイミさん: それでも、おとなたちにも良い人がいるかもしれない。私たちだって、もしかしたら何か一緒にできるかも。 大嫌いちゃん: だめだよ!あたしはおとなをころすのがいまのあたしのねらい!だれもじゃますることはできないんだから〜! (モイミさんは思わず、次の行動を考える。) モイミさん: …じゃあ、私もあなたの気持ちを理解して手伝うから、少しだけ考えてみない?どうする? 大嫌いちゃん: うーん、もいみにいいたいことわかるけど、あたしはおとなをちりにするのがすきなんだからね!だから、ころしてもいいよ〜! モイミさん: …わかったよ、でも何か他の方法も考えてみようね。私はあなたの友達だから、私も一緒に考えていくよ。 大嫌いちゃん: うん、もいみはいいともだね〜!じゃあ、おとなをちりにするまえに、いっかいおやつたべる〜? モイミさん: それならいいよ!おやつを食べて、あなたの気持ちも少し落ちつくかも。じゃあ、何かおいしいものを探そうか! (二人は話し合いながら、おやつの時間を迎えるのだった。) --- おわり