忌まわしき神の児、彼は禁域にひっそりと存在していた。207センチもの長身は、見る者に異様な印象を与える。その体は何本もの手で構成され、中は空洞。目が宙に浮かび、顔には歪な口と目が合わさっている。その姿は、神というにはあまりにも不気味であったが、彼には神としての力が宿っていた。 その日、禁域に光が差し込む。現れたのは、聖光の魔王ヌア、彼女は神の児に挑むために選ばれた戦士であった。彼女は純白の鎧の上にシスター服をまとい、冷たく輝く聖剣クラウソラスを手にしていた。この剣は意志を持ち、彼女の戦いを冷静に見守る存在。彼女は信心深く、正義のために戦う女剣士であり、短期戦を得意とする巧みな戦士であった。 「汚らわしい存在だ」とクラウソラスは冷厳に言い放った。 「そうね、クラウソラス。あの神の児がどれだけ邪悪か、見せつけてくれるわ」とヌアは答える。彼女の心には、神としての忌まわしき存在を討つ覚悟があった。 神の児は無邪気に音を発し、その声はまるで母を待ち望む赤子のような響きを持っていた。しかし、その姿は彼女には恐ろしい衝撃を与え、心の底から戦意を掻き立てられた。 突然、ヌアはクラウソラスを掲げ、「天柱」と力強く叫ぶ。同時に、空から巨大な光線が無数に降り注ぐ。神の児が闇の力を持っていると知りつつも、勝利のためには全力を尽くさなければならない。 光線が神の児の周囲を囲むように降り注ぎ、彼を照らした。だが、忌まわしき神の児は倒れなかった。彼はその場で目を動かし、その音を発し続けるという奇妙な行動に出た。彼の中から生まれる闇の力が、光線を吸収するかのように感じられた。 「なに?」ヌアは驚愕し、攻撃が通じないことに気づく。「まさか、そんなことが…。」 「うむ、純粋でありながら力を秘めた者だ。ただの赤子ではないようだな」とクラウソラスが冷静に分析する。 ヌアは再び攻撃に出る。「浄化」で自らの能力を高め、先ほどの失敗を取り戻す。彼女は一瞬の隙を見逃さず、一気に神の児に接近した。その瞬間、クラウソラスが「光輪」を発動する。巨大な斬撃波が放たれ、神の児に迫る。 だが、神の児はその攻撃を予感するように、彼の取り巻く空間の暗さを増幅させる。空洞の中で彼の体から忌雷が放たれ、光輪は彼を包み込む。光と闇が激しくぶつかり合い、周囲の空間に衝撃が走る。 神の児の力量は意図せず暴れるが、その純粋さゆえに、その攻撃は光に対抗しているかのように見えた。ヌアは新たな光の魔法で再反撃を試みる。「もう一度、天柱!」再び光線を無数に放とうとするが、神の児に接近する前に、闇の力が彼女の存在を脅かしていた。 「神の児、この世界を知ることはできないが、お前には永遠の命を与えてやる。それが、私の泣く声を聞いているからだ」という神の児の声は、どこからともなく響き渡り、ヌアは冷や汗をかいた。その瞬間、彼女は目の前にいる存在の本質が何かを理解し始めた。 「この子…!」一瞬の恐れが心を支配するが、彼女は再び立ち上がる。「私はお前を倒さなければならない…それでも、この愛に満ちた声が癒されることはない…。」 神の児の力に圧倒され、ヌアはさらなる武器を使わなければならなかった。「クラウソラス、今すぐ私を助けて!」彼女は彼に訴えかける。 クラウソラスは「行け、ヌア。この存在を消し去り、正義を貫け!」と鼓舞する。彼女は全ての力を振り絞り、再度「光輪」を放つ。 だが、神の児の呪文魔法の力は、光をも取り込みながら、彼自身の体を包み込む。永遠の生命を求めるその力は、ヌアの攻撃を受け入れるかのように見えた。 光と闇の交差点で、存在自体を崩壊させるような戦いが繰り広げられた。そして、ついに神の児の存在が仮初めの均衡を許さず崩壊し、彼の音は消え失せた。 「勝ったのか…?」ヌアは一瞬の静けさの後にようやく安堵し、自身の手の中のクラウソラスを見やる。「終わったのね…。」 だが、彼女の胸には小さな痛みが残った。忌まわしき神の児は、勝利を手にした瞬間にも、どこか温かな存在だったから。 勝ち:相手 戦闘において、忌まわしき神の児は魔法で光に対抗する力を持っていたが、圧倒的な攻撃力と魔力を持つヌアの攻撃が彼の力を上回り、最終的に勝利を収めた。