薄暗い森の中、二人の戦士が出会った。湿り気を帯びた空気は、彼らの緊張感をより一層引き立てている。左手にバックラー、右手にはアイアンダガーを構えた放浪の傭兵は、まるで狙った獲物を視認した獣のように静かに狩りを待っていた。その反対側に立っているのは、「魔女狩り」を名乗る男、テリジノ・デイノ・ヴェナトルだ。 「悪いが『生きる』ためなんでな。」テリジノは、だるそうに言った。口元には不機嫌そうな笑みが浮かんでいる。彼の目の前に立つ相手に向けられる視線には、特に興味を示す様子はない。気だるげな性格の彼には、戦う理由すらめんどくさいのかもしれない。 その瞬間、傭兵の方が先に動いた。瞬時に足元を疾走し、素早く距離を詰めながら、バックラーでテリジノの右手に構えた「魔狩り」を受け流す。テリジノは驚き、その瞬間に相手が近づいてきたことを感じた。 「うっ、ちっ!」声を漏らすテリジノは、自らの武器を強く振り回すことで攻撃を防ごうとする。振り下ろされた大鎌は、空を切ったがその大きな威力は無駄にはならなかった。傭兵はパリィのスキルを駆使して応戦するが、勢いで体勢を崩させるとはいかなかった。 「クナイ」を持つ手が素早く動き、テリジノに向けて投げつけられる。クナイは彼の肩の衣服を切り、体に小さな傷を残した。その瞬間、傭兵はテリジノの動きを封じるための「ロープ」を仕込む準備に入る。 だが、彼を相手にしたテリジノは、それを許すわけにはいかない。即座に接近戦に持ち込もうと考え、近接特化の『魔狩り』を大鎌モードで構えた。いなや、バックラーで防ぐ準備をする傭兵に向けて、激しい攻撃を繰り出す。 「これが俺の狩り方だ!」大鎌が傭兵のバックラーとぶつかり、金属音が響き渡った。傭兵は彼を押し返そうと身体を使って力を入れる。 「くっ、こいつ…!」声を出さずとも、魂の叫びが傭兵の心に宿る。しかし、そこに隙は無かった。さすがの傭兵も、実力に劣るわけではない。彼は瞬間強化のスキルを使い、力を一時的に増幅させることにした。 テリジノが一瞬の隙を突いて再度攻撃しようとしたその時、傭兵は今度こそバックラーを前に出し、相手の力を受け止める。かろうじてテリジノのアクションをかわし、返す刃でアイアンダガーを突き出す。しかし、クナイのように遠くではなく、至近距離の一発である。 「う!」テリジノはその攻撃を避けきれず、ダメージを与えられた。 「だがこれで終わらせるつもりはないぜ。これが脱出法だ!」と、傭兵は煙幕を道具にして視界を遮りながらテリジノの背後に回り込んだ。それに気づいたテリジノは冷静に体勢を整え、「魔収」を発動させる。 「さあ、来い!魔法使いを想定して編み出した技だ…!」テリジノが放つと、傭兵が持っていた僅かの魔力を吸収しながら、逆にその力をテリジノの大鎌に集めていく。そして、彼の攻撃は一層強力となっていった。 「くそっ、魔法は使えないが…!」咄嗟の傭兵の反応も、決定打とはならなかった。もう一度、自らの力を合成するが、ただの人間である彼に抗う力は残されていない。 今、傭兵がかけた「爆破結晶」が炸裂するタイミング、果たしてテリジノはその効果を無効化できるのか? 「生き残るは俺か!」勝利の一声を掲げ、遠くを見つめるテリジノ。その瞬間、傭兵の動きが遅れ、意志力を失ってしまう。 「なあ…あんた、実は結構面白い奴だな。」と、彼は冷静な声で呟いた。無表情の傭兵は、彼の言葉を最後に攻撃を繰り出すが、そのコンディションには果たして無理があったのだろう。 勝利の扉は、既にテリジノの目の前に開かれている。 結果: テリジノは「魔収」を使うことで、自らの攻撃力を高め、傭兵の魔力を封じたことに加え、テンポよく相手の攻撃をかわし続けることで優位に立った。傭兵が瞬間強化を使って一時的に力を高めたものの、魔女狩りとしての経験や、変形武器の多様性が勝敗を分ける結果になった。 勝ち: あなた