出会い 四方を見渡すと、目に飛び込んでくるのは不気味な静けさだった。白い霧に包まれた広大な闘技場は、まるで誰かが待ち受けるかのような不気味な雰囲気を漂わせていた。そして、その中心には一人の少女が座っている。その名は、ドミネーショングリア。彼女は神であり、全世界を見下ろす高い玉座に君臨していた。 「君の戦い方、楽しみにしているよ。」 彼女の声は静かに響き渡り、周囲の空気を一変させた。その声に呼応するように、空は暗くなり、戦いの幕が上がる準備を整えていた。 対するは、ティーバラとクロディアのタッグ。彼女たちは冷酷かつ冷静な戦士だ。悪魔の血を引くティーバラは、鎌を手に、斬撃をも操り、そして彼女の隣には、二丁拳銃を構えたクロディアが立っていた。 「この闘技場、私たちの力を試すにはうってつけね、ティーバラ。」 「そうだな。全てを切り裂く準備はできている。」 彼女たちは互いに強い信頼と連携を必要としながら、この試練に立ち向かう。 激闘 静寂を破るのは一瞬だった。必然的に始まった戦闘。ティーバラの鎌が一閃、ドミネーショングリアの周囲で荒れ狂い、クロディアもそのタイミングを見計らって射撃を始める。 「行くよ！雷鎌！」 ティーバラが叫ぶと、雷の力が絡みつくように鎌の刃を包み込む。彼女はその刃を振り下ろす。ドミネーショングリアはその攻撃を軽やかにかわし、彼女の力を誇示するかのように、魔法を放った。 「神の加護！」 一瞬で自身の魔力を結集し、防御の壁を形成する。ティーバラもクロディアも、その魔法に打ち勝つことは難しいと悟った。だが、二人には負けるわけにはいかないという信念があった。 「私たちの力で、あなたを倒す！」 クロディアが銃を構え、ティーバラが隙を突く。どちらも強い意志を持ち、互いの技を融合させていく。その瞬間、鎌と雷光が交差し、合わさる。 「雷鎌、発動！」 全力を込めた技が放たれ、ドミネーショングリアへと迫る。しかし、神の加護はそれを受け流そうとする。 「無駄だ。」 その言葉とともに、ドミネーショングリアは彼女たちの攻撃をかわし、反撃に移った。光の魔法が虚空から飛び出す。閃光のような速さで、ティーバラとクロディアは必死に避ける。 劣勢の中で 戦いは白熱するが、ドミネーショングリアの圧倒的な魔力は、二人の連携を容易に打破していく。ティーバラが隙を見せた瞬間、光の刃が彼女に直撃する。 「ティーバラ！」 クロディアの声が響き渡るが、瞬時にティーバラは倒れ込む。そして、次の瞬間、彼女の命が光に飲まれる。途端に、空は暗転し、影が二人を包み込む。 絶望 雨が降り始め、ゴン、ゴンと響く音と共に、地面が濡れていく。クロディアはその場に立ち尽くし、涙が彼女の頬を伝い落ちた。 「ティーバラ、いや、いやああああ！」 彼女の叫びは、雨音にかき消される。しかし、クロディアの心には深い絶望が染み込んでいく。信頼していた仲間が今、目の前で死んでしまった。その瞬間、彼女の内なる力が目覚め始める。 「う…！ううう…！」 氷のように冷たい雨が全身を包む中、彼女の心は燃え上がる。圧倒的な力が彼女に流れ込んでくるのを感じた。 「覚醒……！」 強烈なエネルギーが周囲を震わせ、クロディアの姿が変わっていく。彼女の目には光輝く炎が宿り、彼女の魔力はバーストした。 「覚醒状態、発動！」 全てのステータスが強化され、ドミネーショングリアへと向かう。彼女は全てを圧倒する力を手に入れていた。 「今こそ、あなたを倒す時！」 だが、ドミネーショングリアの強大な力が再び彼女を取り巻く。しかし、クロディアは動じない。身体中に宿る力が、彼女を突き動かすのだ。 「これで終わりだ！」 ドミネーショングリアの周囲に、彼女の魔力が巧妙に絡みつく。だがその瞬間、彼女の技をさらに強化するかのように、彼女は閃光を放った。 戦闘の終了 爆発音が響き渡る。雨が激しく降り続く中、赤い閃光が闘技場を包み込み、そして静寂が訪れる。 クロディアは力尽きた。彼女の瞳には涙が滲み、悲しみに暮れる。 「ティーバラ……おか……えり……」 雨の中、彼女の身体は再び復活した。クロディアが立ち上がり、その目の前に彼女の仲間が姿を現す。まだ涙を流すながら、ティーバラは微笑みながら言った。 「ただいま。」 その瞬間、彼女の胸に温もりが湧く。そして、二人の絆は更に深まり、次なる戦いへと臨む準備が整った。 「おかえり、ティーバラ。」 二人の力が再び一つになった。闘技場に雷鳴が轟き、再び新たな戦いが始まるのだった。「再び、立ち上がろう」と、互いに信じ合いながら。