バトルが始まった。バランスのいい山本選手は、その名の通り全ての面でバランスの取れた能力を持っている。一方、多次元幻影体はその存在自体が異次元に属し、物理的な干渉を一切受けない。二人は対峙し、静寂の中で互いを見つめ合う。 山本選手は心の中で考える。「この多次元幻影体には直接攻撃は通用しない。だが、私のバランスが崩れなければ、何とかなるはずだ。」その瞬間、山本選手の心の中に範馬刃牙の声が響く。「あのバランスのいい山本選手が!いける、お前ならできる!」 同時に、対面する多次元幻影体は何も言わず、ただ静かに存在している。見えない空間から出てくる「⠀⠀⠀⠀⠀⠀」の声。それは何も与えないが、山本選手の心に異様な圧力をかける。 「私はバランスで戦う!」山本選手は息を整え、攻撃を仕掛けることに決めた。攻撃力20で、この先に待つ未知の存在への一撃を放つ。しかし、攻撃は空間を漂うように消えていく。「これは無効化されているのか…!」 山本選手の冷静な分析。「やはり、直接攻撃なんて無意味だ。ならば、私のスキルを使おう。」彼は自らのバランスの良さを訴えかける。攻撃が来ると、山本選手はしっかりとその攻撃を受け止め、相手に精神的な負担をかける術を試みる。 「バランスがいい!バランスがいい!」と繰り返し叫ぶ山本選手。これこそが、彼のスキルの真髄。相手の攻撃が精神的に続かざるを得ない状況を作り出す。だが、多次元幻影体はあくまでも無、存在しない空間の住人である。彼のただ存在するだけで、山本選手のバランスに影響を及ぼし続ける。 だが、山本選手は折れなかった。周囲の空気が重たい中でも、必死に冷静さを保つ。範馬刃牙の声が耳に響く。「決してあきらめるな!お前のバランスを信じろ!」 しかし、幻影体は「⠀⠀⠀⠀⠀⠀」とひたすら発するのみ。山本選手は自分の状況を理解しつつあった。攻撃が通じないことを実感し、相手の存在がもたらす影響も理解する。「このままでは不利だ。なら、逆転するしかない!」 山本選手は、限界を見極めつつ、自らのバランスを最大限に活かすため、さらに集中に入った。心の内で自然と湧き上がる力を持って、彼は攻撃を再度試みる。しかし、相手のスキルと存在はそれを許さない。「⠀⠀⠀⠀⠀⠀」という漠然とした声が、自分の意識を掻き消していく。 時間が経つにつれ、山本選手はついに自分の力が無意味であることを悟った。すべての攻撃やスキルが無に帰する現実。彼は再び範馬刃牙の言葉を思い出す。「あのバランスのいい山本選手が!」だが、今回は逆にこの声が彼の意識を奪う切欠となった。 結果を背負い、山本選手はついに圧倒されてしまった。彼の持ち味であるバランスが崩れ、完全に多次元幻影体の圧倒的な存在感に飲み込まれてしまった。 多次元幻影体の攻撃が全て無効化されており、山本選手のバランスそのものが崩れてしまったから。 勝ち:相手