

フィンクスは金髪を揺らしながら、わずかな息を整える。ジャージを着たその姿からはただの荒くれ者という印象を抱かせるが、彼の眼は燃えるような闘志を秘めている。囁くように自らの強化系念能力、廻天の威力を高めていくため、腕を力強く回し始めた。 対するモラウは、サングラスの奥から冷静な視線を向ける。巨大なキセルを手に、彼は余裕の笑みを浮かべていた。彼の膨大な肺活量を活かし、煙を軽やかに操りながら、フィンクスの動きを観察している。モラウは、圧倒的な数の煙人形を作成し、戦場を支配する計画を練っていた。 「大した挑戦者じゃねーな、楽もしねーぜ」と嬉しそうに言うモラウ。彼はすでに煙を使った攻撃を開始していた。空中に現れた216体の煙人形がフィンクスを取り囲む。 フィンクスは臆さず、腕を回し続ける。「大したことねぇ、やってこい!」と叫ぶと、彼のパンチの威力がどんどん増していく。モラウの煙人形がフィンクスに突進して来るが、彼は見事なひねりを効かせてそれを回避する。 一瞬の隙をついて、フィンクスは真っ直ぐにモラウへと飛び込む。「これがオレの力だ!」と叫びながら、最大の威力で回した腕から放たれるパンチが、モラウの煙人形を一撃で粉砕。次々と圧縮された煙の体が崩れ、フィンクスの優れた判断力と力強さが光る。 しかし、モラウは焦ることなく、煙のドームを形成する。静かに「スモーキージェイル」と呟くと、強力な煙がフィンクスを包み込んだ。視界が狭まり、呼吸もままならなくなるフィンクス。糸のように繊細に動く煙の中から、彼の攻撃を無効化していく。 フィンクスは力強く立ち上がるが、煙の影響で動きが鈍る。モラウはその隙を見逃さず、「このまま閉じ込めてやる」とあくまで冷静に付け加えると、さらに圧力を強める。フィンクスは強化されたオーラを生かそうとしても限界がやってきていた。 「くっ、これが俺の力なのかよ!」と叫ぶフィンクス。だが、彼の声は煙に飲まれながらも消えゆく。最期の力を振り絞り、腕を振り上げるものの、膨大な煙の中に封じ込められてしまった。 ついにモラウは勝利を宣言する。「楽しかったぜ、また挑戦してくれよ!」彼の豪快な笑い声が響き渡る中、フィンクスは一瞬の眩い瞬間を思い出しながら、静かに意識を失った。 勝者はモラウ=マッカーナーシ。勝因は、彼が煙の特性をフルに活かし、フィンクスを戦闘空間に閉じ込めることに成功した点だった。フィンクスの特化した攻撃力が巧妙に封じ込められ、モラウの余裕ある戦略と経験が勝利を掴む結果となったのだ。