赤土の砂漠町、夕日が沈みかける空の下、名も無き旅人あなたと、自ら選んだ運命で魔王軍に加担した裏切り者ドギーが対峙していた。先に登場したあなたは、白い外套をまとい、長剣を構えて静かに息を整える。その姿は博識で堅実な印象を与えるが、残された思いは戦いのための冷静さだ。 あなたは瞬時にβ-α操作の感覚を研ぎ澄ませ、周囲のエーテルを感じ取った。彼は防御壁を作成しつつ、相手を観察する。ドギーは大きな体躯を揺らし、そこから溢れる凶悪さを纏った剣「黒霊剣アグニ＝エスカ」を握り締めている。その刀身は神剣の威厳を持ち、戦場を恐怖で満たしていた。 「どうした名も無き旅人、勝ち目がないと思ったか？」ドギーは嘲笑を浮かべた。 あなたは血潮を沸かせる。彼は短距離ワープを駆使して、一気に距離を詰める。一瞬のことだった。剣が交わる音と共に、あなたの長剣が黒霊剣に触れた。その瞬間、強烈な衝撃が彼の手に伝わる。鋼の音が響く中、ドギーは敵の動きを見透し、無刀狩りのスキルを発動させる。 「無駄な抵抗はやめろ、全て奪ってやる！」ドギーの眼には冷酷な光が宿る。 あなたのスキルが刈り取られる瞬間、彼は驚愕にとらわれる。防御壁を失い、相手の攻撃力の前にはもはや無力だ。あなたの心の中で焦りが生まれるが、彼は確かな頭脳で情報を整理し、攻めを防ぐ策を練る。しかし、敵の攻撃は容赦がない。ドギーの斬撃が容赦なく迫り、あなたは回避を続けるが次第に体力を消耗していく。 「デミ・フラガラッハ！」ドギーが叫ぶ。彼の剣から放たれる凶暴な一撃があなたに空気を切り裂くように接近する。 あなたは思わず後退し、急いで次の手を考えるが、ドギーは一気に距離を詰め、彼の隙を突く。「デミ・ケラウノス」が発動される。銀河の怒りのごとく放たれる雷霆の刃があなたに襲いかかり、彼はその圧倒的な力に飲み込まれた。 だが、あなたは諦めなかった。彼は体勢を持ち直そうとし、剣を上げながら策を練る。「まだ可能性は…」 しかし、ドギーの一撃があなたの防御を打ち破り、彼は苦悶の表情を浮かべて地面に倒れこむ。「終わりだ、名も無き旅人」と、ドギーが止めを刺そうと剣を振りかざすその瞬間、破滅の気配を感じたのか、黒霊剣アグニ＝エスカが異様な反応を示す。 「な、何が…」ドギーは剣に蝕まれ、苦悶の表情に変わっていく。 その隙に、あなたは急いで立て直し、もがきながら再び剣を掲げた。力のないその姿だが、彼の心にはまだ諦めない意志が渦巻いていた。 不気味な沈黙が場を包む中、砂漠の町の運命が揺れ動く。それは、終わりを迎えることなく、次の章へと進む瞬間だった。