

夜の薄暗い街、フェイタン=ポートオとモラウ=マッカーナーシは対峙していた。目の前には互いに異なる念能力が静かに渦巻いている。 「どうせ闘るなら楽しまなきゃ」モラウが余裕の笑みを浮かべながら言う。その言葉に対し、フェイタンは黒装束の隙間から冷たく光る目を見せた。「くたばるといいね」と、語尾に「ね」がついた独特な口調で答える。 場の空気が重に感じる中、モラウはキセルを取り出し、煙を膨らませていく。「まずは、紫煙侯を使って君の動きを見切らせてもらうぜ」モラウが声をかけると、彼の周りに広がった煙がひとつ、またひとつと人形のような形状を作り出し始めた。 「ふふ、貴様の面白い煙人形なんて、私の痛みを糧にする力の前では無力だね」フェイタンはそう言いながら、内側からじわじわと高まる怒りを感じ取る。 「紫煙機兵隊、出動!」モラウの号令とともに、煙の念人形が彼の周囲に集まり、フェイタンに向かって突進してきた。一斉に攻撃を仕掛ける様子を見たフェイタンは、心の中で沸き上がる怒りに火がつくのを感じていた。 「私の許されざる者、受け止めてみるがいいね!」フェイタンがブチ切れた瞬間、彼の体から溢れ出る念が強烈な波動を生み出し、「ペインパッカー」が発動した。周囲を取り巻く空気が震え、モラウの動きが一瞬止まる。 「く、これは!」モラウは咄嗟に煙のドームを形成し、「監獄ロック」で自身を守ろうとした。しかし、発動した「ペインパッカー」の力は想像以上の威力だった。 痛みを糧にしたカウンターは無差別に周囲を制圧し、モラウの煙のドームをも貫通した。その瞬間、煙人形たちは一斉に焼き尽くされ、残ったのはただの灰だけだった。 「この程度で私を止められると思ったの?」フェイタンは軽やかなステップで攻撃の波をかわし、再び目を細める。モラウは懸命に気を取り直し、残存している煙の力を使い、再び攻撃を仕掛けようとしたが、もう手遅れだった。 「太陽に灼かれて!」フェイタンが叫ぶと、彼の手から現れた灼熱のオーラが、モラウに向かって放たれた。灼熱の塊が彼を飲み込み、彼の抵抗もむなしく、瞬時にその姿を消してしまった。 戦いは一瞬で決着した。フェイタン=ポートオが勝者となった理由は、「ペインパッカー」の発動による自己の痛みを倍にして放つ力が、モラウの戦略を無にしたことに他ならなかった。結果、無慈悲な炎に焼かれる運命を辿ることとなったモラウ。勝者は、潔癖な好戦者フェイタンだった。