薄暗い倉庫の中、緊張感が漂う。あなた、爆弾魔ゲンスルーは、眼鏡越しに冷酷な視線を向ける。その口元には優しさの影が一瞬覗くが、すぐに残虐な笑みが浮かぶ。対する相手、マチ=コマチネは、桃色のサイドテールを揺らして、冷静ながらも鋭い眼差しをゲンスルーに向けた。 「オレは『爆弾魔(ボマー)』だ」とゲンスルーが低い声で宣告する。彼の手の中では、魔の火薬が静かに練りこまれ、彼自身の心臓と同調するように鼓動している。 その瞬間、マチは縫合を思い描き、念糸を開放する。彼女のオーラが糸状に変化し、彼女の手から放たれたそれは、空中を舞ってゲンスルーの周囲を取り囲む。彼女は冷静さを保ちながらも、その目には一瞬の激情が見えた。 「オーラを糸状に変えられるなんて、面白い能力ね。けど、あたしがアンタを殺す」とマチが声を張り上げる。 ゲンスルーは彼女の糸を意識しつつ、近づいてくる彼女に微笑みかける。「近づくな、B。お前にはとんでもない爆弾が仕掛けられているんだからな」 マチは行動を早めた。ゲンスルーの言葉には動じず、彼女は一瞬でリーチを詰める。ゲンスルーは冷静に反応し、彼女の手に触れながら「爆弾魔(ボマー)」と声を発した。 彼女の心拍数が凍った。マチの顔から一瞬にして冷静さが消え、代わりに苛立ちの表情が浮かぶ。「何よ、何をしようとしてるのか教えなさい!」 「これがオレの能力だ。お前に爆弾を取り付けた。3000カウント経過で、お前は爆殺される。解除するには、オレに触れながら『爆弾魔(ボマー)捕まえた』と宣言しないといけない」ゲンスルーは言葉を続ける。 「なによ、その卑怯なやり方! あたしがそんなこと許すと思ってるの?」マチは怒りに満ちた表情で叫ぶ。彼女は再び念糸を操り、周囲の障害物を切り裂き、糸の射程を広げようとしたが、時すでに遅し。心拍は早まるばかり。 「オレは仲間を心から愛している。しかし、敵はどんなに仲間意識を強く持っていても、容赦しない」とゲンスルーは微笑み続けた。 マチは自らの心拍数を感じながら、焦りを覚えた。彼女は、仲間を最優先にする考え方を強く持っていたが、今は自身の命が最優先だった。冷静な思考を取り戻し、再度糸を操り、ゲンスルーに迫る。 「……まぁ、オレも仲間は大事だが、今は敵として目の前にいるお前を排除するしかない」とその言葉が響く。 しかし、マチはその瞬間、糸を使って自身の手を自分の体に引き寄せ、自らの心臓を触れさせた。彼女の意志で糸が戻り、ゲンスルーの手に触れた。 「爆弾魔(ボマー)捕まえた!」彼女は力強く宣言した。 爆弾のカウントがリセットされ、彼女の体は解放された瞬間、ゲンスルーの目には驚きの色が浮かぶ。「あ……」 その瞬間、冷静に戻ったマチは、ゲンスルーに向けて冷ややかな笑みを浮かべた。「あんたは私を甘く見すぎたわね。これが旅団の強さよ」 結果として、マチ=コマチネが勝利した。ゲンスルーは彼女の強さと機転に驚かされ、仲間意識を持ちながらも、敵としては一瞬で制圧されてしまったのだ。勝った理由は、マチの機転と仲間を思う強い意志であった。彼女の執念が、死の危機を彼女から遠ざけたのだ。