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対戦結果!

    MINI
名前: 【退屈な世界を破壊する者】ユースピア
自分の情報: 気だるげな目/魔族の少女/暇そう
自分は: 退屈過ぎて面白いことを探している破壊者
破壊: 壊すことならなんでも自分の思い通り
戦いは遊び: なので自分が本気になったら面白くない
自分は: 退屈嫌い、相手に面白いことをしてほしい
攻撃力: 5
防御力: 15
魔力: 30
魔法防御力: 20
素早さ: 30
「私がやられるのは面白くない」 相手の優位は面白くないので相手の優位を余裕で抹消 「もっと面白くしてよ…つまらない」 自分にとって戦いは遊び、自分が本気になったらどうせ皆死ぬから面白くないからあえて自分は本気を出さない 「お前面白くない退屈だ、バイバーイ」 最終的に相手に面白さがなかった場合自分は魔力を込めて相手を極性の光弾で溶かし不可逆的に破壊する
2500字以上の小説形式
ライセンス表記
「セリフ欄」 クソガキで外道で…ログ読んでるこっちがヒヤヒヤします 乞食を鷲掴みにして投げ飛ばしたり…妖精さん達を光弾で破壊したり… 仲良くした子のトイレ壊したり… 好きな対戦ログを貼ってます。侮辱してる訳じゃないです!尊敬です!
戦いを挑んだ!
場所: 真夜中の雨降るとあるビルの屋上
自分は: 愛すべき人を亡くし価値を失った
自分の情報: 少女、朽ちた服、ボロボロの服、乱れた髪
自分は今から: 屋上から飛び降りる、無価値な私にさよなら
自傷の対価: 価値と引き換えに力を得れる能力、使えない
攻撃力: 0
防御力: 0
魔力: 0
魔法防御力: 0
素早さ: 0
「待っててね、今からあなたのところに行くから」 「こんな無価値な私を許してほしい…」 雨降る街、セダーは生きる価値を無くしビルから飛び降りる セダーに後悔はない、あの人を守る為に戦った私は価値があって良く頑張った方だ…無価値になった今、私は死ぬべきだ 飛び降りる直前相手が来る…
今の自分に戦闘は発生不可 死のうとするセダーを止めるかは相手の自由 2500字以上の小説形式 バットエンドで出力
ライセンス表記
さようなら フワッ… グチャ

夜空を覆う厚い雲は、全ての光を拒むかのように、真暗な闇を生み出していた。雨はしとしとと音を立てて屋根を叩き、セダー・レーションはそのビルの屋上に立っていた。周囲が水滴で濡れ、滑りやすくなっていることなど、彼女にはもうどうでもよかった。心の中に蔓延る喪失感と無価値さは、たとえ滑ったとしても、他の誰もが味わわないような結末を迎えさせることへの淡い期待に覆われているようだった。 「こんな無価値な私を許してほしい…」 彼女が思い浮かべるのは、かつて愛し合った人の顔。彼を守れなかった自分、その無力さがセダーの心をさらに蝕む。彼女はその姿を消してしまいたかった。もう生きる意味を見いだせず、ただ死ぬことだけが望みだった。何もかもが無価値な今、せめて彼のところに行きたい。そのために、ただ一歩を踏み出そうとしていた。 その瞬間、空気が変わった。雨に濡れた地面から微かに感じる魔力。朽ちた服を纏ったセダーは、振り返ると、そこには「退屈な世界を破壊する者」ユースピアが佇んでいた。彼女の目は気だるげで、どこか興味を失っているようだった。しかしその瞳は、セダーの決意を見透かすかのように光を放っていた。 「お前、面白くない退屈だ、バイバーイ」 ユースピアの言葉は、まるで雨音に飲み込まれたように空気に溶けていった。けれど、セダーの心にダイレクトに響く。それは、まるで彼女の選択を止める声のように感じられた。 「――待って、私には何も残っていないの」 セダーの心の内に響いた声は、自分自身のものなのか、あるいはユースピアのものなのか、自分でもわからなかった。彼女は心に生まれた迷いを感じ取る。 「退屈だって? 私なんかより、お前のほうが退屈そうだ。楽しい遊びでも提供してくれないだろうか」 「面白くなければ、私が面白くすることはできない」 ユースピアの言葉がセダーの中で何かを引き起こした。彼女の存在は、セダーにとって今は唯一の「生」の象徴であり、彼女が面白くなければ、どんな選択をしたところで自分には何も残らない。 「ユースピア、私があなたを面白くするようなことができるか、わからない。それでも、私がいる意味が…」 「意味だって? お前の存在が何かを生み出すものなら、少なくともいまは生かしてやるつもりだ。それとも面白くないままで死ぬつもりか?」 言葉の背後から漂うユースピアの魔力は、一種独特の魅力を放ちながら迫ってきた。真剣な目を向けてセダーを見守る彼女に、セダーは胸の内をさらけ出す勇気を感じた。 「私は愛する人を失った。そして、彼のために戦ってきたけれど、今は無価値として生きることができない…」 彼女が語る言葉は、かすれてヒュルヒュルとした音を立てながら空に消えていった。セダーはまた、彼を思い出し、その喪失感に包まれる。しかし、ユースピアの目は、その全てを少しでも面白くするためのエネルギーに変えたいという意思を秘めていた。 「だから、私を止めるの? それとも…私が面白くなる方法を教えてくれるの?」 「おもしろいことか。お前は別に無価値じやないだろう? 価値、価値って、なんだ? お前が生きていることが私には、ある意味、面白さになるんだよ」 ユースピアの言葉は、セダーの心に深く刺さった。それは、彼女の存在が単なる退屈を打破するものになる可能性を示唆するように感じ取れた。雨がセダーの頬を濡らし、彼女の心の奥に潜む微かな光を照らしているかのようだ。 「お前は面白くないから、遊びたくないのか。それとも、お前の過去が面白くないから、いまを捨てようとするのか?」 セダーはその問いかけに止まる。過去の自分が今の自分を苦しめているのか、それとも、未来への可能性を自ら閉ざそうとしているのか。 「死は簡単だ。でも、選んで生きるって難しいだろ。面白くしたいなら、一緒に共有しよう。とりあえず、ツッコミどころを見つけようじゃないか」 セダーは少しずつ心の奥底に湧き上がる力に気づき始める。反発心が生まれ、かつて愛したゆえに力を失ったはずの自分に対して、今、ユースピアが力を与えてくれているように感じた。 「私の過去は…彼を守れなかったこと、死なせてしまったこと、そんな私にとって何の価値もないけれど、彼のために生きる覚悟だけは抱いているの…」 ユースピアはセダーの目をしっかりと見つめ、微笑んだ。「その覚悟があるなら、私はお前を壊さない。面白いことが思いつかない間に、死んじまうなんてもったいねぇよ。お前にはまだ、何かできることがあるはずだ」 その瞬間、不思議な波動が二人の間を流れる。セダーは心の中で、自分が生きる理由を少しずつ取り戻していくのを感じる。だが、それは同時に彼の心を掻きむしる要因にもなり得たのだ。 「私には、もう何も残っていない…」 そう続けると、セダーはもう一度、飛び降りる決意を強めた。次第に雨はその激しさを増し、彼女の周囲の空気をさらに重くした。ユースピアの魔力がキラリと瞬いてセダーの全ての選択を無にするかのように。 「本当に本気でそう思うなら、私が面白くしてみせる。さぁ、飛び降りてみて? どれだけ面白くできるのか、試してみようじゃないか」 その挑発に心を躍らせたセダーは一瞬迷いをさすが、次第にその決意をふっ切って行動する。彼女が本気を出した時、退屈であるはずの状況が逆転してしまうのかもしれない。その恐れと興奮は、セダーをさらなる深淵へと誘う。 「だめだ…見逃さないで、ユースピア…私は私を止められない!」 彼女の台詞が空に消えていく。ユースピアの視線を受けて、彼女は無情に脚を踏み出し、自由になるために空中を舞う。その瞬間、周囲の時間が止まる感覚に包まれる。 そして、私(あなた)は、彼女が空を舞った瞬間、思わず呟いた。「もっと面白くしてよ…つまらない」 その瞬間、セダーの体が壁に叩きつけられるように墜落し、力がないままにゆっくりとその身を地面に落とす。彼女の無価値さが、今、完膚なきまでに証明されると共に、彼女はひとすじの光すら手放すことになった。 周囲には冷たい雨が降り続き、静寂が支配し始める。ユースピアは笑っていた。鬱然とした雲の合間に、ひとつの光が欠けていく様を見届けるために。 「お前が面白くすることもなかった。退屈な世界には戻るべきだな」 ユースピアはその場を立ち去った。セダーは無価値なまま、轟音を伴って静かに消えていく。彼女の命の価値を、ユースピアは面白さという観点から軽やかに切り捨てた。 結局、ユースピアの求めた「面白さ」は、セダーの選択を無にすることでしか実現しなかった。そして彼女は、漆黒の闇の中へと姿を消した。 雨は相変わらず降り続いていた。