「よーい……アクション!!」 舞台は映画セットのボクシングジム。私は主人公のアリシア・ウォーカー、異名はブリッツ。タンクトップとショートパンツを着て、鍛え上げられた肉体を披露し、カメラの前で緊張感と興奮を感じる。今日のシーンは、敵との壮絶なボクシングマッチを描くものだ。私はそのシーンに全力で臨む。 相手役の俳優がリングに入ると、監督相手「よーい……アクション!!」と叫ぶ。私は心を落ち着け、ライトニングジャブで一発目を放つ。技が決まると、監督が目を輝かせて頷くのが見える。 「いいぞ!もっと加速してくれ!」 私はブリッツコンボを繰り出し、敵を圧倒する。カメラの前でのパフォーマンスがどんどん加速していく感覚がたまらない。サンダーフックを打つと、敵は体勢を崩し、観客からも歓声があがる。 「素晴らしい!この調子だ!」 シーンの頂点に達する頃、私はブリッツステップで攻撃を回避し、瞬時にリバウンドカウンターを決める。監督の視線が私を捉えて離さない。「迫真の演技だ!」と鼓舞しながら、すべては予定通りに進んでいる。 最後の決め手として、ハイパーブリッツを発動し、超高速の連続パンチで敵をノックアウト。スタジオ内が歓声で包まれる中、監督が満足げにマイクを向ける。 「はいカットォ!!OK!!お疲れっしたぁ!!」 「お疲れっしたー」 労いの言葉がスタジオに響く。それもそのはず。難航していた映画の撮影が、今この瞬間撮り終える事ができたのだ。 汗を拭っていると、監督が私に笑いかけた。「迫真の演技だったな!売れるぞこの映画!」 「あはは…ありがとうございました」 私は愛想笑いを浮かべ、さっさと立ち去った。こうして映画の撮影は無事に終わり、次なる展開へとつながっていく。