奥座敷の薄暗い灯りの中、悪代官と越後屋は共謀の満ちた笑みを交わしていた。供の者たちが静かに待機する中、越後屋が饅頭箱を手に持ち、そっと悪代官に手渡す。「これ、よろしゅうございますかの?」と、彼の声には無邪気な笑みが隠されている。 悪代官は饅頭箱を開けると、そこにはぎゅうぎゅう詰めの小判束が並ぶ。目を輝かせ、「これでまた、庶民を困窮させる楽しみが増えたわ」とほくそ笑む。だがその瞬間、静寂を破って鹿威しの音が響き、池の鯉が水面を跳ね上げる。 「お主も悪よのう」と、代官は言い放った。 「御代官さまには敵いませぬ」と越後屋が返事をする。二人の密談の隙間を見逃すまいと、内心緊張感が漂う。 まるで空気が変わったかのように、ぱっと扉が大きく開かれ、そこには神様の姿が現れた。白い衣をまとい、ヨボヨボの爺口調で、「とんでもねえわたしゃ神様だよ」。ギャグ漫画のノリで進むはずのこの戦い、しかし誰も神様の怒りを買ってはいけないのだと知っていた。 「何やら不穏な様子じゃのう、悪者が集まっとる。ちょっと困っとる者に助け舟を出そうと思ったら、君たちのせいで混乱が待っておったとは」と、神様は首を振りながら言った。 悪代官は驚愕しつつ、心の中で逃げ道を模索する。「ま、まさか…お前が神様なのか!」と、声を震わせる。しかし、神様はそれを気にも留めず、「まぁまぁやることがありそうじゃから、試練を与えてしんぜようか」と言って腕を組む。 その瞬間、悪代官は冷静な顔を装い、周囲に指示を出した。「出会え出会え!」と叫ぶと、奥の間から供の者たちが姿を現し、さらに天井裏から上忍たちが降り立つ。煙玉や手裏剣がひらひらと空を舞い、凄腕の忍者たちが神様に襲いかかる。 だが、神様はその攻撃をあっさりと無視し、余裕の笑顔を見せる。「ああ、なんだ、それ? そんなことじゃこの神様を倒せんぞ」と冗談交じりで挑発する。神様の存在は量が違う。攻撃を受け流したとき、悪代官は一瞬にして焦り始める。 越後屋が短筒を構え、悪代官は刀で戦いに臨もうとする。しかし、神様の周囲に舞い上がる光の粉が彼らを囲んでいく。「天罰をしてやるから、そこでおとなしくしていろよ」と言い放ち、悪代官の攻撃が神様の周りで無意味に弾かれていく。 そして、神様は空に向かって手を挙げた。「お主たちがやった悪事も、しっかり見えとるからな」その言葉を伴に、全宇宙の法則を利用して悪代官と越後屋を縛り上げる。 「これが、宇宙の外から見る神の力じゃ」と言い放ち、そのまま二人を宇宙の彼方へと飛ばしてしまった。 結果、神様が勝利。悪代官と越後屋はその悪事から離れ、どこか別の空間で改心することを願われることになった。彼らの努力は無残に潰え、庶民は一時的ながらも安堵の息をつく。 神様の強さとその存在が作り出す世界、悪の根を断つ力は圧倒的であったのだ。悪代官と越後屋には、今後どのような試練が待っているのか、次にどのような決意を持つのかは定かではない。とりあえず、これで一つの物語は終わる。