跡部景吾と忍足侑士、氷帝学園の二大実力者がテニスコートで相対した。観衆は彼らの対決を一目見ようと詰めかけ、緊張感が漂う中、試合が始まった。跡部はその美しい姿勢でサーブを行う。「ほうら、凍れ!」と叫びながら放たれたボールは、氷のような冷たさを帯びてコートを駆け抜けた。 忍足は冷静にそのボールを見つめ、即座に反応した。「せやけど、それだけやったら俺のここまでの修行は無意味やんなぁ。」彼は瞬時にラケットを構え、跡部の強打に対してアクセントの効いたスピンボールを放った。このボールは跡部の予想を超えた弧を描き、遅れを取らせた。 跡部は驚くことなく、冷静に自身のスキルを発動する。「スケスケだぜ!」と宣言し、相手の動きを先読みして次の攻撃へと切り替える。氷の皇帝の技術が炸裂し、衝撃波と無数の氷片が忍足に襲いかかる。 だが、忍足はその一瞬を逃すことなく、無心に入った。「堪忍な……」と呟きながら、彼は完璧なタイミングで心を閉ざした。跡部の攻撃を無力化し、追随するように猛烈な変化球を返す。これがF&D、変則的な攻撃により跡部の警戒心を逆手に取った仕掛けだ。 跡部はそのボールの軌道を見極め、次の瞬間には「俺様の美技に酔いな」と挑発し、氷の強烈なスマッシュを繰り出す。しかし、忍足は再び一瞬の隙を掴んでボールの後ろを取る。「これが俺の千の技や!」と叫びながら、S・S・α・Sを放つ。追尾するスピンボールはまるで魔物のように跡部に迫った。 両者はもはや冷静さを保てず、全力で打ち合い続けた。コート上は熱気を帯び、互いの技術が火花を散らす。眼前のボールに対する集中力は、もはやそれだけではなかった。相手の心を読み取り、戦術を変えていくその過程が、両者にとっての真の勝負だった。 残された最後の一球。跡部は全てを出し尽くし、破滅への輪舞曲を放つ。「凍れ!」その一撃は、氷の王国が支配する凍えるような衝撃で忍足を襲った。だが、忍足はその攻撃を見抜いており、心を閉ざした状態で全く予測不可能な角度で返球する。次の瞬間、ボールは跡部の真横をすり抜け、ネットを越えた。 「やった……!」その声と同時に、ボールはコートの外へと弾んでいった。試合は終わった。 沈黙が訪れた後、忍足侑士が微笑みながら跡部の元へ歩み寄り、手を差し出す。「お疲れさん、跡部くん。やっぱりお前も最高やな。」跡部もその手を握り、勝者としての誇りと敗者への敬意を込めた。「ふん、これも実力のうちだ。俺様の美技に酔うにはまだ早いってことかもな。」 二人は互いの力量を認め合い、友情の証として笑い合った。試合は終わっても、その戦いの記憶は、氷帝学園の新たな伝説として語り継がれるのだった。