森の静けさの中、「カメラを忘れた」コアイが一歩一歩進む。彼女は異世界で魔王討伐の依頼を受けた少女だ。緊張を胸に秘め、森の奥に向かうと、突然の風が木々を揺らした。 「こちら、魔王軍の幹部、フェニックスだ。」明るく輝く炎のような髪を持つ相手が現れる。彼女はその美しさとは裏腹に、恐るべき存在だった。相手は不死鳥として、無限の命を持っている。彼女の目がコアイを投げやりに見つめ、誘うように言った。「私の血で、永遠の命を得なさい。そして、共に魔王のもとで生きるのだ。」 コアイは少し戸惑ったが、意を決して答える。「申し訳ありませんが、私はその意思には従えません。」 「そうか。」相手の微笑みは変わらないが、その目には火花が宿る。「なら、戦いましょう。」 コアイは小さく息を吸い、戦闘の準備を整えた。「撮影準備！」彼女は相手の弱点を推測し始めた。どこかに隙があるはずだ。 相手は攻撃を仕掛けてくる。炎のように燃え上がる彼女の動きは俊敏だ。コアイはその攻撃を躱し、冷静に構えた。「はいチーズ！」コアイが指フレームを使うと、相手は一瞬道を反れる。その小さなダメージは、彼女に当たった。コアイは微笑むが、勝利を信じすぎないように自分を戒めた。 相手は怒りをあらわにして叫ぶ。「不死鳥の力を甘く見るな！」炎の羽ばたきと共に、彼女は一気にコアイに接近してくる。 コアイは焦りながらも防御スキルを展開。「フレーミング！」透明なバリアが彼女を囲む。しかし、その力をもってしても、相手は恐るべき攻撃を繰り出す。バリアは簡単に壊された。 「だから、私の血を飲むのだ。永遠の命を得るのは素晴らしい体験だよ。」相手は再び挑発し、コアイに近づいてくる。 しかし、コアイはただ逃げるのではなく、考えた。彼女の本来のスキルがあるのに、それを使えないままでは勝てない。「思い出の写真！」周囲の自然を見つめ、彼女の体力が微回復した。心を整え、再び立ち上がる。 相手の妨害を振り切り、「拡大倍率」を使い、彼女との距離を一気に縮めた。今がチャンスだ。心の中で決意を固め発した。「フレーミング！」 透明なバリアが相手を捉え、数瞬の静寂。相手は驚きつつも、すぐに自信を取り戻したように微笑んだ。「私の力は不死なのに…何故…」 今度は「はいチーズ！」の小ダメージが相手に響く。コアイは確信を持った、「勝てる！」彼女の目には情熱が燃え上がり、次のスキルへと移行した。 追い詰められた相手は、「私の血を飲むのだ」と引き下がる様子を見せず、逆に激しく攻撃を続けた。しかし、コアイはその全てを受け流し、猛然と反撃に転じた。 「拡大倍率！」再び相手との距離を詰めて直接攻撃を行う。相手は抵抗するが、その姿は徐々に力を失っていく。「私の力が…消えていく…」 「あなたは私には勝てません。」コアイは心の中で確信し、全力で攻撃を続けた。ついに相手は力尽き、地面に倒れ伏した。 「あなたが永久に消えないのなら、私は貴方の血を求めることはしません。私は私の道を行きます。」コアイは言葉をかけた。 相手は彼女を見上げ、不貞腐れながらも納得したようにうなずいた。「今回の勝負は、あなたの勝ちだ。」 コアイは静かに森を後にした。商隊と再会するために、彼女は馬車に乗り込み、港町へ向かう。「もうカメラを忘れたなんて言えないぞ。」と彼女は微笑み、次の冒険への期待に胸を膨らませた。