前日譚 大昔、聖なる魔剣エザム＝イドラは悪しき神剣アグニ＝エスカを相手の時計塔に封印する。現代、魔王軍が相手を占拠し、アグニの封印を解いてしまう。異変を察知したエザムは再び現世に現れ、あなたに加勢し共にアグニを打ち破った。 --- 本編 町は歓喜に包まれていた。カメラを忘れたコアイは、周囲を見渡しながら、町民たちが戻ってきた様子を見守った。彼女の周りには、飲食店主のスミス、ウェイトレスの楓、力自慢のマックスがいた。 スミスはグラスを手に取り、笑顔を浮かべながら言った。「皆さん、私たちはやっと自由を取り戻しました！カメラを忘れたコアイさん、あなたのおかげです！」 楓も笑顔で続けた。「本当に、魔王軍を追い払ってくれてありがとう。私も再びこの町で働けるなんて嬉しいです。」 マックスは力強く拳を振り上げ、「これからはみんなで力を合わせて、もう二度と魔王軍には来させないぞ！」と叫んだ。町民たちは一斉に賛同し、歓声が上がった。 その瞬間、コアイは自分の指をフレームに見立て、町の様子を指で捉えた。「はいチーズ！」と叫び、彼女の小さなスキルが発動。目の前の町の風景を、彼女なりに記録することができた。 しかし、心の中では自分が気にかけていた「カメラ」を思い出し、少し寂しい気持ちにもなった。それでも、目の前の光景に感謝し、今この瞬間を感じることができる幸せを噛み締めていた。 --- 後日談 町が再び活気を取り戻す中、カメラを忘れたコアイは次の冒険に思いをはせていた。魔王討伐の成功を胸に、彼女は新たな目標に向けて出発することを決意する。 「次は魔王城を目指します。皆さん、これからも私を応援してくださいね！」とコアイは町民たちに向かって叫んだ。 スミスが微笑みながら答える。「気をつけて、コアイさん。あなたの旅路が成功することを祈っています。」 「また会いましょう！」と楓も言い、マックスは力強く頷いた。「いつでも帰ってこい！俺たちは待ってるぞ！」 コアイは、一瞬振り返り、町の仲間たちに感謝の気持ちを込み上げながら、一歩踏み出した。自らの道を行く決心を固めた彼女は、再び冒険者としての旅を続けるため、魔王城へと向かうのであった。 新たな冒険が始まる。彼女の心に秘めた思いを抱え、いつかカメラで美しい思い出を残せる日を夢見て。