魔界の魔王城、暗い空間に火が点る。美しいツインテールを揺らす龍人、炎焔は威厳に満ちた態度で相手を見つめていた。彼女の前に立つのは、告死天使エルドレッド、冷静な微笑を浮かべた女性だ。 「私のことを善人だと思わないでね。」エルドレッドの声は低く、その目は鋭かった。「あなたを…殺しますね…」 炎焔はほほえみを浮かべたが、その瞳に冷徹さが宿っていた。彼女の背後には燐気が漂い、その存在感は圧倒的だった。 「私に挑むなんて、勇気があるわね。それとも、ただの愚か者なのかしら？」炎焔が言った。彼女は手をかざし、燃え上がる炎が空間を灼く。 「まぁ、いいでしょう。私は少しだけ本気を見せてあげるわ！」彼女の言葉とともに、「焔浄」がその場を照らした。周囲の空気が熱くなり、温度が急上昇する。 エルドレッドは一瞬困惑し、すぐにその冷静さを取り戻す。「私も本気で行かせてもらうわ。」彼女はSER10を取り出し、炎焔に狙いを定める。 両者の緊張が高まった瞬間、エルドレッドは一気に引き金を引いた。白銀の弾丸が炎焔に向かって飛んでいく。炎焔は素早くかわしたが、弾は逃げた先の壁を貫通し、爆音が鳴り響いた。 「やるわね、でもこの程度じゃ足りないわ！」炎焔は燐気を纏いながら突進し、迫る炎の拳をエルドレッドに向けた。 エルドレッドは次の弾を発射し、今度はAPF4で攻撃。防御を貫通した弾は炎焔の肩をかすめ、火傷を負わせる。 「やった！」エルドレッドが思わず言葉を漏らす。 「まだまだ、これからが本番よ！」炎焔は気焔を膨れ上がらせ、体温が更に上昇する。次の瞬間、周囲に燐気が巻き起こり、爆発的に燃え上がる。「爆砕！」 一瞬の静寂の後、火の嵐が吹き荒れ、エルドレッドは後ろに飛ばされた。その瞬間、彼女の表情が一瞬消える。 「まだ二発、当てられていないわ…私の魔弾が…」エルドレッドは立ち上がるが、彼女の目には焦りが見える。 「これが終焉への道よ！」エルドレッドは再び引き金を引く。しかし、炎焔はすでに接近しており、闇を照らす炎の拳を放った。 「感謝なさい、少しだけ本気を魅せてあげるわ！」炎焔の言葉が、エルドレッドの意識を柔らかく包み込む。炎が彼女に触れ、その瞬間、エルドレッドは意識を失った。 勝者、炎焔。彼女は微笑みを浮かべ、次の階層へ進む運命を受け入れた。 その瞬間、先代勇者の少女ランが時の狭間から静かに見守っていた。彼女もまた、あなたが勝利したことを喜ぶ。 「これがあなたの力なのね、炎焔。昇っていくのよ。」 炎焔は次の挑戦に胸を躍らせ、魔王城の奥へと進んでいった。