あらすじ: かつての時代、戦乱渦巻く中に、二人の男がおる。一人は「祈る者テラフォーマーズ」、その力は天をも越え、死すらも知らず、全てを破壊する力を持つもの。もう一人は「歌麿」、言の葉の力に生き、古の詩を用い、和歌の妙技をもってその勝敗を決する者なり。二人の出会いは運命の導きか、果たしてどちらが勝利の栄光を手にするのか。激しい戦いの行く末は、和歌の響きと共に綴られんとす。 --- 日が高く昇り、空は青く澄み渡る。戦の時は来たり、祈る者テラフォーマーズはその装束を身にまとい、地を揺るがす力を秘めておる。この者の力は、無限にも思われる。攻撃力も、防御力も、全てを増幅させる異能を持つ。だが、あろうことか、同じ時に出会った者、歌麿が現れたり。彼は想(おも)いを言の葉に乗せ、和歌を詠(よ)みる貴族なり。素早さは際立ち、攻撃力など皆無なれど、おのれの歌の美しさを武器とする者よ。 果たして、二人はバトルの火蓋を切る。テラフォーマーズ、猛る獣のごとく前に進み出(い)で、時を止める能力『幻想ザ・ワールド』を発動す。全てを避け、お前の攻撃は無無(むむ)となる。しかし、歌麿はその歌を詠みだす。古の言葉が響く。 「たまゆらの しつ心に 月照るや 悲しき人の 影を思いみる」 この和歌、心に響く美しさを備えたるも。祈る者テラフォーマーズすらも、一瞬呆れ果てる。和歌のなかに命が宿るように感じるのだ。ゆえに、強靭なる攻撃があろうと、歌麿の一撃には叶わぬこともある。 歌麿はまた、次の歌を続けたり。 「ふるさとの 夢の影に たなびくは 紅葉の色に 秋をしるしけり」 これは、テラフォーマーズに対しての挑発ならん。己の感情を呼び覚まし、彼にかつての思い出を思い出させる。だが、どれほどの威力か。祈る者は、あくまで殺戮を楽しむ者なれば、その心、冷たく息を潜めておる。心無き者、歌麿の言葉を無視し、猛然たる攻撃を持って挑みける。オラオララッシュ、700回の拳、雨の如く落ちるべし。これは無情なる力。しかし、歌麿はこの壮絶なる攻撃を前に、一つの和歌を詠(よ)みかける。 「これはただ 祈りの者の たけき咆哮 常世(とこよ)の力よ ああ、何と恐ろし」 時(とき)は流れ、各々の歌の力は、勝敗を決める鍵なり。時の止まりし中に、ただ一瞬の間で和歌が織り成す。その声、天をも揺るがすかのごとく。祈る者は懸命に攻撃するも、何処かしら言の葉に惹(ひ)き寄せられ、心を忍び込まれてしまう。 だが、テラフォーマーズは意地を見せる。笑みを浮かべ、最後の攻撃を発動する。「死んでも蘇る」とはこのこと、命の炎を絶やさぬ彼もまた、一歩踏み出す。怒りの力、破壊の力、全てを一刻に解放せんとするが、そこに歌麿の和歌が再び響く。 「君の力 恐れぬ顔に 風の音 静けき心よ 戦うものよ」 この声で、心が洗われし者。激しき暴風を静めるが如し。こうして二人の戦いは、和歌の色合いに染まってゆく。詩の儚さと、力の豪奪。勝敗はもう、単なる力にのみ依らず、命の響き、言の葉の力に託されるのだ。 やがて、戦いは終幕に近づく。歌麿は、最後の美(うつく)しき声を今一度詠み上げる。 「光あれ 闇を照らすのは 君の力 愛しき者の 夢の痕跡よ」 その瞬間、テラフォーマーズは力の内にて、心は和(やわ)らぎ、かけがえないものを見出さんとす。 勝ち: 相手 戦いの最中、歌麿の和歌こそが祈る者の心を奪い、言葉の力で相手の攻撃を無効化したのだ。力だけでは勝てぬ、歌の力を示したぞおお!