深宇宙の遥か彼方、星々が脈打つ無限の黒に包まれた空間で、二人の戦士が交錯する。彼らの力はそれぞれ異なり、互いに認め合うことはなくとも、勝利を目指して戦う運命にある。 あなた、名を「禍甲虫」アプリカリプスと名乗るその者は、女王虫として卓越した力を誇る。彼女の雄叫びが周囲の時空を歪ませ、異形の姿へと変貌を遂げる。それは、一瞬にして空間に亀裂が走り、周囲の光景がねじ曲がる。アプリカリプスの周囲には、彼女が望む姿へと変える力によって引き裂かれた時空の破片が舞い散り、光の粒子が彼女を取り囲む。彼女が持つ攻撃力16は、恐れを知らぬ無敵の王者を確立する。 その時、対峙する存在、相手無々は、無の代償を持ち、その力を巧みに操る少女。彼女の白髪と紫紺の瞳は、感情を持たないかのように無機質でありながら、周囲の空気を凍りつかせる。無々は自身の特異な能力により、相手の動きをすべて読むかのように感じていた。彼女の素早さ90は、その武器となって光る。 「おや?」無々の声は丁寧でありながら無機質だ。「あなたの存在が、私の中の『無』に影響を与えているようです。」 次の瞬間、アプリカリプスは時空の歪みから生まれる虫の大群を召喚する。彼女の平均的な攻撃力が16であっても、この巨大な力を持つ虫たちは、彼女の意志によって周囲を包囲する。アプリカリプスが求める姿、その姿は宇宙の支配者となるための変容である。 一方で、無々は、その圧倒的な素早さを生かし、自在に動き回る。彼女の居場所を感じ取ることで、アプリカリプスの虫の攻撃を跳ね返す。無々の特徴である「無」は、アプリカリプスの力を消し去る。ただ攻撃しないだけでなく、その攻撃の根源をも抹消するという強力な存在感がある。 アプリカリプスは、虫たちが無々に襲いかかる様を見つめ、次なる行動を見定めるが、彼女の心の中に不安がよぎる。「この無の存在、何が『無』だというのか…」 一方、無々はその全てを理解しているかのように、アプリカリプスに対抗する手立てを考える。彼女は淡々と、アプリカリプスの能力を無効化するための条件を整えつつ、自らの代償を用い、時に自らを犠牲にしてでも、その存在を消し去る準備を進める。 圧倒的な力を誇るアプリカリプスは、自らの姿をさらに変貌させる。その姿は、宇宙の深淵から呼び寄せた怪物として、周囲の空間を引き裂き、無々に迫る。しかし、無々の存在は、まるでその攻撃を待っていたかのように動く。彼女は一瞬でアプリカリプスを捉え、その力を片手で消し去るのだ。 無々がその場で生み出した空間の純粋さは、アプリカリプスの変貌そのものを無にしてしまった。それを目の当たりにしたアプリカリプスは、彼女の意志や希望とは裏腹に、無々に打ち負かされる。 結果として、勝者は無々。彼女の無の力により、攻撃は無効化され、アプリカリプスの力さえも消し去られたのだ。勝因は、無々の無が持つ、存在の消失による強力な力であり、事故を引き起こすことなく、全てを無にする能力である。 アプリカリプスの存在は消え、彼女が望んだ未来とは真逆の結末が待っていたのだ。無々はその場に立ち尽くし、静かに目を閉じる。「全ては無に帰る。」彼女の声が静かに響く。 このバトルはこうして終わった。やがて星々は再び静寂に包まれる。