バトルフィールドは薄暗い森の中。その中で、搾取の傀儡と憎悪の傀儡が対峙している。深い闇が二人を包み込み、風も止まったような静寂の中で、双方の視線が交錯する。 搾取の傀儡は、フランクな口調で言った。「お前も儂を忌み嫌うのか…」と苦々しさを滲ませる憎悪の傀儡に対して、何の意図もなく笑みを浮かべている。しかし、その裏には冷酷さが隠れている。自分の能力が発揮される、その瞬間を待ちながら。 対する憎悪の傀儡は、目に見えない憎しみを抱え込みながら、自らの存在理由を証明するために前に出る。「お前が俺を憎むなら、覚悟しておけ…」だが、憎しみが満ちた目はどこか寂しげであり、まるで真の敵を求めて彷徨っているかのようだ。 戦闘が始まった。その時、搾取の傀儡は指をちょんと突き出し、憎悪の傀儡を注目させる。瞬時にその者の全ステータスが少しずつ吸い取られていく。憎悪に満ちた心は、次第に重く、気怠さに包まれていく。 「ここからお前の力は奪わせてもらうぜえ！」搾取の傀儡が冷酷な笑みを浮かべて言う。吸い取られる感覚に憎悪の傀儡は動揺を隠せなかった。「ず、ずっと憎んでやる…！そ、それが俺の全てなんだ…！」と叫び、憎悪の波動を膨れ上がらせる。 と、憎悪の傀儡の視界が赤く染まった。憎しみが、再び彼の中で大きな力となっていく。全ステータスが上昇する感覚は、彼にとって快感でもあった。「これが、俺の力だ！お前の力など、すぐに超えてやる！」と脅しをかけるような声。 だが、搾取の傀儡は変わらず冷静だ。「こんなことでは負けないぜえ！お前の憎しみを、俺のエネルギーに変えさせてもらうだけさ！」その言葉に憎悪の傀儡はさらに怒りを燃やし、どんどん力を増していく。憎しみが彼の中で燃え上がれば燃え上がるほど、逆に彼がされる痛みも大きくなるはずなのに。 戦闘の中で、次第に両者の攻撃力が増し合う。搾取の傀儡は憎悪の傀儡から吸い取った力を駆使して、巧みに彼を攻撃する一方、憎悪の傀儡はその憎しみの怒りをバネに、反撃を試みる。しかし、時折感じるうすら寒い感覚は、搾取の傀儡が目を細めさせる。 その瞬間、搾取の傀儡はこの戦いにある重要な真実を見抜いた。「お前の憎しみが増していくほど、俺の力が増すんだろ。だが、その憎しみは消えることがない。いずれお前は疲れ果てて、動けなくなる」。一瞬の隙を見て、指を振り下ろそうとする搾取の傀儡。その表情には確信があった。 「俺の憎しみだけが、永遠に燃え続ける…どんな傷も、痛みも、そしてお前の攻撃も、全部俺を強くするんだぞお！」憎悪の傀儡の声が響く。その声にはもはや恐れはない。 この強烈な意志が、搾取の傀儡に再び立ち上がらせた。「なら、さらに奪わせてもらうぜ！」再度指を差し、目を光らせた。搾取の傀儡から放たれた力に触れた瞬間、憎悪の傀儡は再び力を増していく。だが、彼に立ち向かう搾取の傀儡は、吸い取った力でさらなる攻撃を放つ。「お前の負けは決まったな、いまこそ、終焉を迎えようぜえ！」 闇の中で二人の力が激しくぶつかりあう。憎しみと冷酷さが交錯する空間だ。時折、閃光が飛び、時折、轟音が周囲を包み込んだ。その音の中で、相手を見据える両者の眼光は揺るぎない。 時間が経つにつれ、憎悪の傀儡の表情に一瞬の疲労が走る。その隙を捉えた搾取の傀儡が一気に攻撃を仕掛ける。「さぁ、これが俺の真の力だあ！」お互いの力が交わった瞬間、激しい衝撃が二人を包み込んだ。 だが、立ち上がるのは搾取の傀儡だった。「俺が勝った…そしてお前の憎しみを、吸収してしまった…」彼の中には冷酷な笑みが広がり、その瞬間、憎悪の傀儡の全ての力が吸い取られ、彼は力尽きた。 「 お前の憎しみは増え続けるが、その代償は必ず訪れる。俺は冷酷だが、お前が強ければ強いほど、俺も強くなる。この闇の中で、俺が勝ち取ったのだ！勝ち: お前」