改造された走るブリオン先輩は、カラフルな色合いの体を揺らしながらも、走り方が若干気持ち悪いが独特の存在感を放ち、戦場に足を踏み入れた。彼の目は、全力で立ち向かう気合に燃えていた。しかし、彼の目の前には、盲目の平和主義者、東仙要が立ちふさがっていた。 「私の歩む道こそが、正義だ」と、東仙は冷静に告げる。彼は見た目からは想像できないほどの威圧感を漂わせ、手に持った斬魄刀、清虫の鍔に目を向ける。彼の首元にかけられたゴーグルが、戦いへの覚悟を感じさせる。 バトルが始まる。ブリオン先輩は、口から機関銃を出し、容赦なく弾雨を浴びせかけた。が、東仙はそれを軽々と避ける。彼の素早さは、ブリオン先輩のそれを上回っていた。あっという間に、彼は距離を詰め、斬魄刀を抜く。「鳴け!」と声を上げると、超音波が発せられ、ブリオン先輩はその音の衝撃に呑み込まれた様に、動きを止めてしまう。 ブリオン先輩はまるで機能が停止したかのように、周囲の状況を認識することができず、無防備な状態に陥った。東仙は、そのチャンスを逃さず、卍解へと進む。「清虫終式・閻魔蟋蟀!」彼の周りに黒いドームが広がり、ブリオン先輩は視覚・嗅覚・聴覚を失い、完全に孤立した。 「これが無明の地獄だ」と東仙は冷静に語りかける。ブリオン先輩は、目を開こうとするが、どれだけもがいても彼は何も感じることが出来ない。彼の不気味な体は、どんどん絶望に沈んでいく。攻撃力や防御力が高くても、盲目の東仙にとっては何の意味もなくなった。 数秒後、黒いドームの中でブリオン先輩は完全に力を失い、無抵抗のまま倒れ込んだ。東仙は静かに、しかし確かな勝者の表情を浮かべる。「正義のためには、厳しさも必要だ」と、彼自身の信じる道を改めて誓うように、呟いた。 結果、相手【護廷十三隊 九番隊隊長】東仙要の勝利。勝因は、ブリオン先輩に対する特異な能力と、それを巧みに利用した戦略であった。彼の周囲の状況を完全に遮断する能力が、最終的な勝利をもたらしたのだ。