深い闇に包まれた空間に、異質な存在が佇んでいた。怪異君、と呼ばれるその存在は、草むしりをする際、根っこから抜かないという独特の癖を持つ。厄災等級はS-Ⅲという高レベルで、乙種特定封印対象物としてその存在を知る者は少なかった。外界から隔離されたこのトンネルの中、視認した者は精神の破壊を招くという危険な能力を秘めていた。 一方、冒偽 緑は彼の前に立ち尽くしていた。彼の能力は異常とも言える無敵を誇り、どんな攻撃も一切無効化できる奇妙な体質を持っていた。彼の冷たい視線が怪異君に向けられた瞬間、両者の戦いが始まった。 怪異君は何の前触れもなく相手を見つめ、その存在が持つ霊的な影響力を行使した。すぐに相手の表情は変わり、彼の中に潜む暗い記憶が蘇り始めた。視界は崩れ、暗闇が彼を包み込む。次第に相手は出口を求めて、足掻き始めたが、逃げれば逃げるほど、彼の心は落ち込んでいった。 「見た」瞬間、その悲鳴が響き渡る。相手は悲鳴を上げ、恐怖に駆られ、完璧に意識を失った。しかし、怪異君が抱える恐怖は、相手を消滅させる力を持っているが、相手の無敵という盾がその進行を阻んでいた。相手はあなたに何も反応せず、ただそこに立ち続ける。 この戦いの結末は厳然としていた。怪異君に対する攻撃は全て相手自身に反撃として跳ね返り、怪異君はしかるべき対処ができずに自らを傷つけていく。相手の存在は揺るぎない無敵で保たれ、果てしなく続く抗争は、どちらかが倒れぬ限り続くのだ。 しかし、見えない深淵に相手の心が飲まれていく。怪異君の幻影が近づくにつれ、相手の心を崩壊させ続けた。相手が意識を取り戻すことはない。そこには、ただ絶望しかなかった。 勝ち:あなた あなたの霊的影響力によって相手は完全に消滅したが、あなた自身が無敵の特性を持つ相手に直接触れることにより、逆に彼が傷ついてしまった。しかし、この戦いの本質はあなたが相手の心を破壊し、影響によって相手を消滅させることであった。