バトル開始 薄暗い空間に神々しい白と漆黒が交わる影が現れた。その影の中心には「罪」の守護者。彼は無表情で周囲を見渡しながら、目の前に立つ相手、聖魔法少女を凝視していた。聖魔法少女はその明るい笑顔を浮かべながら、許しの心で彼に向かって言った。 「こんにちは、あなたみたいな存在に出会うのはとても興味深いです。あなたの役割について、お話ししてもいいですか？」 「私は全てを裁き、罪を正す者だ。したがって、あなたの存在意義も理解しなくてはならない。」罪の守護者は冷静な声で答えた。 「私の存在意義ですか？私は人々を助けるためにここにいます。誰かのために戦うことが、私の喜びなんです。」聖魔法少女は優しい瞳を輝かせた。 罪の守護者はその言葉に一瞬心を動かされたが、直ぐに冷静に戻った。「だが、戦わなければならない運命がそこにある。私にはあなたを裁かなければならない理由があるかもしれない。」 聖魔法少女は首を傾げた。「裁く理由ですか？私には何の罪もありません。だから、きっと私を悪と見なせる理由はないと思いますよ。」 バトル開始 だが、その間にも、周囲の空気が静まっていた。罪の守護者は自身の能力を発揮する準備を整えた。彼のスキル「罪」――相手の過去や未来を見て裁く力が、聖魔法少女に焦点を当てる。 彼は見えない視線で聖魔法少女の過去を読み解く。彼女の心に秘められた思い、人々を助けるために戦った数々の闘争。彼女の心には深い純真さと、真剣な使命感が宿っていた。 「あなたには罪がない。しかし、私には役割がある。」罪の守護者は静かに言った。そして、彼の力が増していくことを感じていた。 「どうしてそんなに冷たいの？ あなたは私をただ裁くことしか考えていないの？」聖魔法少女の目に一瞬の悲しみが宿った。 「感情的になってはいけない。これは裁きの場だ。しかし、その優しさがあなたの足枷になるかもしれない。」罪の守護者は言葉を続けた。 その時、聖魔法少女は意を決して立ち上がった。彼女の周囲には聖なる光が集まり始める。「でも、私は人々を助ける！それが私の使命です！ だから、あなたを止める！」 聖魔法少女は「聖光」を放出し、明るい光を周囲に広めた。その光は罪の守護者に向かってまっすぐに突進していく。 戦闘開始 罪の守護者は冷静に動き、光の攻撃を一瞬先読みし、ひらりとかわした。「あなたの魔法は純粋だ。しかし、私には影が付いて回る。」彼の声は冷たく響いた。 その瞬間、聖魔法少女は全力で再び攻撃を仕掛けた。「刃光！」一瞬の閃光と共に、彼女は動きが鈍くなる相手に向けて、光の刃を放った。 「だが、私には幻を見せる力もある。あなたの攻撃を無に帰す！」罪の守護者が手を前にかざすと、聖魔法少女の攻撃がそのまま霧散していく。 「これがあなたの力ですか。でも、私は諦めない！」彼女は底抜けに明るい声で叫んだ。再び「聖光」を集めて攻撃を行おうとする。 激しい攻防 「その無駄を想像していた。あなたの性格は優しさと決意に満ちている。しかし、優しさだけでは負ける。」罪の守護者は冷淡に応えた。 その瞬間、聖魔法少女は感情が高まり、「神光！」と叫びながら全力で宇宙の光を集め起こし、特大ダメージを与える必殺技を発動。 「だが、その光を私が裁くとき、それは単なる欲望でしかない。」罪の守護者は静かに手を広げる。彼は相手の光を自らの力として吸収し、さらに強大な力を得る。 聖魔法少女はその力の増強に驚きつつも、負けじと再び立ち向かう。「光をどうのこうの出来たとしても、私の思いを無視したそれは、あなた自身を道へと導くはずです！」 その言葉を信じ、彼女は動き続けた。「破光！」そして、その光が周囲を貫いていく。 逆転の発想 「無意味な抵抗に過ぎない。」罪の守護者の声が響き、彼は「罪」を狙いを定め、聖魔法少女の中に潜む微かな罪を見つけた。それは、一瞬の心の弱さ、誰かを助けたいという思いが、他者への依存となり、彼女自身を傷つける可能性があるということ。 「貴様の心には、自らを傷つける恐れがある。」罪の守護者の一言が今までの攻撃を振り返らせた。 「そんなのは違います！ 私は、みんなのために戦うために生まれたの！」聖魔法少女は必死に弁明する。 「その言葉が、あなたをさらに強くしない理由を知っている。だから、あなたの信じるものを奪わせてもらう。」罪の守護者は一歩前に出た。 壮絶な結末 攻防が続く中、聖魔法少女は再度「光」を集め、力を強化し、「雷光」で風の速さを手に入れ、息をする暇もなく攻撃を続ける。しかし、彼の半端ない力によって、どれだけ攻撃を続けてもダメージは少なかった。 「負けるわけにはいかないのです！」彼女は叫んだが、罪の守護者はその言葉を感じながら冷静に彼女を見つめていた。 「あなたの優しさは素晴らしい。しかし、私にはあなたを裁くだけの使命がある。光が本物ではないのだ。」罪の守護者は徐々に力を高めつつ、聖魔法少女の攻撃を完全に無効化していく。 最終的に、彼の「全てを超越する」力が、聖魔法少女の力を凌駕した。彼は彼女の中に潜む「未熟な優しさ」を裁き、自らの力を奪ってようやく勝利を収める。 「あなたらしさは次の世でまた生きるだろう。だが、今は私があなたの光を裁く者として立つ。」罪の守護者は無表情で言った。 「でも私の思いは、永遠です！」聖魔法少女は少し微笑んだ。「私は皆を助けたくて仕方がないんです。」 優しい心のまま、彼女は倒れていった。罪の守護者はその姿を見て、彼女の意志にいぶかしさを感じたが、彼の任務はその日終わりを迎えた。