①戦場に集う二人 夕陽が影を引き伸ばす中、数百メートル先に広がる戦場。雑木林の隙間から顔を出した二人の戦士。ひとりは、可愛らしい白髪の少年、猫耳と尻尾を持つ【新律者】コール・リーブ。もうひとりは、その名も【雷神】神風鹿紫雲、白髪をダブルお団子に結び、白いカンフー服に身を包んだ美形の男性だ。 「お前、今日こそはこの俺を倒してみろ」と鹿紫雲が挑発する。その声には好戦的な響きがあり、経験豊富な戦士としての自信がにじみ出ている。 「僕を舐めるなよ、お前なんかボコボコにしてやるからな！」コールはなりふり構わず言い返す。 二人は互いに目を合わせ、周囲の静寂が一気に緊張感を纏う。これから始まる戦いが、彼らの運命を大きく変えることを知る者は誰もいなかった。 ②開始 「行くぞ！」鹿紫雲が叫び、瞬時に前へと踏み出す。 「待て、まだだ！」コールは地面に手をつけ、力を込める。 両者の動きと声が交錯し、激しい緊張感が高まった瞬間、戦闘の火蓋が切って落とされる。鹿紫雲は一瞬でコールとの距離を詰め、強烈な一撃を放とうとする。それに対抗するよう、コールは素早く身をかわし、彼のパンチをかわす。 「じゃあ、ここで一発食らわせてやる。」コールが自身の技、地転回帰を使い、地面を触れ、周囲の土を歪ませる。すると、地面が裂けて裏返り、破損しながら恐ろしい力で鹿紫雲には迫る。鹿紫雲は、その動きに目を光らせ、身を屈めてその束縛から逃れる。 ③肉体戦の対決 二人の攻防が繰り広げられ、土埃が舞う。鹿紫雲は脚を高く上げてコールを蹴り飛ばそうとするが、コールは瞬時に身をかわし、敏捷な動きで鹿紫雲の横から顔面を狙う。 「一発だけだ！」コールが右の拳を振りかぶる。その拳は直撃すれば致命的だが、鹿紫雲も負けじと身体を回転させ、コールの拳をかわして自らの体を鍛えてきた技を放つ。 「お前にはこの一撃が必要だ！」鹿紫雲はそのまま鉄棒を振り下ろし、コールの側頭部へと迫る！ コールは鹿紫雲の動きを読み、瞬時に反応するが、やはりその速度には敵わない。鉄棒がコールの身体をかすめると同時に、彼の真横にある土が裏返り、驚異的な力が集まる。 「くそっ、これが俺の力だ！」コールは反撃の機会を掴もうと、地面を力強く叩き、そのエネルギーを発散させる。 ④鹿紫雲の技:稲妻で相手に風穴を開けて決着 鹿紫雲はその瞬間を見逃さず、自らの技、稲妻を発動させる。「これで終わりだ！」彼は片腕を構え、自身が保持する電荷をコールに引き寄せる。 その瞬間、コールは強烈な感覚に襲われ、まるで身体を貫通するような痛みと恐怖を感じた。「待って、やめろおおおおお！」コールの叫びが空に響く。 しかし、逃れることはできない。稲妻が彼の身体を貫通し、内蔵に激しい風穴を開ける。コールの身体が後方に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。 地面が揺れる音、土埃が舞い上がり、周囲は静まりかえる。鹿紫雲はその姿を見下ろし、勝ち誇った笑みを浮かべる。「所詮、俺には及ばないということだ。」彼の言葉は冷徹で、勝者としての余裕を漂わせていた。 コールは地面に倒れたまま、痛みでうめき声を上げている。彼の身体の深いところには、鹿紫雲が開けた風穴から流れる電流の影響が強く残っていた。痛みと混乱が彼を包み込む中、コールはその戦いを心の奥で忘れずに刻むのだった。 彼は今、倒れたまま勝者の背中を見つめ、湧き上がる憎しみを募らせていた。決して忘れることはない。次の一戦に勝つために、自らを強くしていくと、彼は心に誓うのだった。 桜の花びらが舞う中、戦士たちの高らかな嘲笑と決意が彼の耳に響いた。