星十字騎士団の間に、宿命的な戦闘の火蓋が切って落とされた。リジェ・バロは傲岸不遜な笑みを浮かべ、彼の隠された力を示すために立ち尽くしていた。一方、グレミィ・トゥミューは冷静に彼の立ち位置を確認し、自信満々の目で敵を見据えていた。 「僕の力は全てを貫く」と、リジェは自信満々に宣言した。彼の言葉には圧倒的な威圧感が漂い、周囲の空気までも変えるかのように思わせた。だが、相手の表情は変わらない。それどころか、グレミィはフード越しに不敵な笑みを浮かべる。 「頭の中だけできみを殺してみせよう」と彼は淡々と言った。まるで、リジェを敵とは見なしていないかのようなその態度に、場が静まり返った。 戦闘の始まりを告げる合図が鳴る。リジェは神聖弓“ディアグラム”を構え、彼の能力、聖文字“X”【万物貫通】を発動させる。射線上に何物も留め置かず、敵を貫通する力を解放しようとした。その瞬間、彼の目の前で景色が変化した。 グレミィの心の中から“想像”が広がり、リジェの存在が徐々に不確かになっていく。彼の神聖弓の矢が放たれた瞬間、グレミィの頭に描かれたのは、自身が“全てを無効にする存在”である姿だった。 「さぁ、想像してみよう」とグレミィの声が響く。彼の想像力が噴出し、現実に影響を与える。リジェの放った矢が、彼の周囲の空気を割って進む。しかし、その道すがら、矢がまるで空気そのものを通り抜けるように消失し、万物貫通の力はグレミィの創造力の前に無力となった。 リジェは驚愕し、もう一度、弓を引く。しかし、グレミィはさらに彼の心を読んで、“この矢は決して当たらない”と想像する。瞬時に、リジェの矢は自らの射線を外れ、遠くの空へと消えてしまった。 「僕の力を侮るな!」と叫びながら、彼は滅却師完聖体【神の裁き】を発動させる。背中に生えた神々しい翼が暗雲を切り裂き、力の強化を図る。しかしその時、グレミィの声が洞窟のように響く。 「でも、僕はきみが振りかざす全てを無効にする想像を持っている」と彼は言い放った。想像された“彼が発動した能力は全て効果を持たない”という概念が現れ、神々しい翼はその羽音を失う。リジェはその反応に混乱する。 その瞬間、グレミィは下した命令の如く、想像力を最大限に引き出します。リジェの翼が美しく崩れ落ち、彼は衝撃に呑まれた。彼の全ての力が彼の前で消えていく。 「頭の中だけで、きみの敗北も想像していたけど、現実にしたいと思ったから、実行します」と言い、グレミィは視線を向けた。 そして、リジェが自らの限界を超えていた瞬間、彼の心の奥深くで燃え上がるような恐怖の想像を掴み、それを現実にした。瞬間、現れたのは、リジェを包み込む永遠の暗闇だった。 全ては完結した。リジェ・バロは想像の力の前に屈服し、敗北を認めざるを得なかった。グレミィ・トゥミューはそのまま目を閉じ、少年のまま、星十字騎士団最強の証を勝ち取ったのだった。 結果、グレミィの勝利。勝った理由は、彼の“想像力”がAの持つ万物貫通を無効化し、全ての攻撃を無意味にしたことにある。想像力は現実を変える最も強力な武器となり、リジェはその前に消えていった。