

宿儺は高圧的な笑みを浮かべ、四本の腕を組んで立っている。対する石は動くこともなく、その存在だけで宿儺の強さを試すかのような静寂を保っている。 「こいつ、本当に戦うつもりか?」と、宿儺は軽く嘲笑う。「生きているものとして、いかにこの戦いが楽しいか、教えてやる!」 宿儺は力強く踏み出し、まずは「解」の斬撃を放つ。鋭い刃が石に向かってまっすぐ飛ぶが、石は微動だにしない。斬撃は石に触れ、まるで風が通り抜けるように消えていった。「無効化できない斬撃」だというのに、石に対してはそれが意味を成さない。 「なるほど、動かざること山の如しか。だが、次はもっと強烈な一撃だ!」宿儺は「捌」を使用し、白刃を解き放つ。接触すら見せず、石が無傷であることに激しい苛立ちを覚える。宿儺は能力の無効化を愉しむが、その相手が全く反応しないことに少しずつ不完全燃焼を感じ始める。 「それなら、領域を展開してやる!」宿儺は「伏魔御廚子」を唱え、広大な領域が広がる。無数の斬撃が石に向けて矢のように飛び出すが、石はその場から動かず、すべてを受け流すかのように静かに存在していた。 「黒閃をともなう攻撃だ! どう受けても無駄だ!」宿儺は全力で斬撃を放つが、石は依然として抵抗を見せなかった。宿儺の強力な力はすれ違って行き、石には何の影響も与えられなかった。 「負ける気配がしねぇな…。この俺が、これほど無力だとは…。」宿儺は呆然とした表情を浮かべ、力の限界を試されていることを痛感する。 「お前はただそこにいるだけで、俺の攻撃を跳ね返している。力無きものとして、逆にこんなにも強いとは。」宿儺は一瞬戸惑い、その冷酷な表情を緩める。相手の不変な存在が生み出す安らぎ、そして耐性。 宿儺は短い息を吐く。「誇れ、お前は強い。」