静寂の中、二人の影が対峙していた。柱の男カーズはその冷徹な目でプッチ神父を見つめ、心の奥底で獲物を狙う虎のような殺意を滲ませた。プッチ神父はその視線を感じ取り、かすかに微笑んだ。彼もまた、この戦いを待ちわびていた。 「さあ、行こうか。楽をして貴様を殺したいのだ」とカーズは冷酷に告げ、すぐさま輝彩滑刀を展開させた。手足から伸びる光の刃は、一瞬で周囲を切り裂き、まるで光の雨が降り注ぐかのようだった。 プッチ神父はその刃を避けるために素早く動いた。彼の体は宙に舞い、重力を操る力を使って瞬時に位置を変える。だが、カーズはただの執念深い怪物ではない。影武者を残し、消えるという巧妙な技をもって待ち受けていた。 「なんだ、その動きは。もう一度、試してやろう」とカーズは冷やかな声で呟いた。影武者がプッチ神父の前に立ちはだかり、実体の貴族のように優雅にその刃を振るった。プッチ神父はそれを一瞬で見破り、重力の力でその場を飛び退いた。その一瞬の判断で、彼は急所をかろうじて外した。 しかし、それはカーズにとってただの始まりに過ぎなかった。瞬間、武器を持たぬ影武者は崩れ去り、カーズはその瞬間の隙を突いて輝彩滑刀を放つ。プッチ神父は再び重力を操り、回避しようとしたが、時は既に遅かった。背後から近づくカーズの刃が、彼の体を切り裂く。 「ふっ、速さが全てではない。勝てば良いかろうなのだァ!」カーズは高笑いしながら、プッチ神父の反応を見極めていた。だが、その時、プッチ神父の動きは一変する。倒れるようにして、一瞬のうちにホワイトスネイクを発動させた。 「貴様の力、今いただく!」ディスクとして奪い去ることに成功し、カーズの驚愕を感じ取った。戦況が一気に変わり、プッチ神父は次のステージへと進化する。 「さあ、C-MOONの力を見せつけてやる!」重力が彼の周囲でうねり始め、世界が反転する。カーズはその状況に呑み込まれ、あっという間に裏返されてしまった。「即死など無い…なんて甘い」「プッチ神父」独り言を呟く彼の声に影響され、周囲の空間が瞬時に切り裂かれる。 二人の戦いは、まるで時を超えて繰り広げられる物語のようだった。超高速での移動、時の加速。しかし、カーズの持つ不死の力は、脆弱であるかのように、次第にその限界が見え隠れしていた。 「勝てば良かろうなのだァ!」カーズは執念のように叫ぶが、プッチ神父はその瞬間、メイドイン・ヘブンを発動させていた。時が流れる速度が加速し、周囲の空間は歪み、カーズはその中で力を発動することさえもままならなかった。 そして、最後の一撃が放たれた。カーズの体が反転し、瞬時に彼の存在は消え去る。光の刃の暴力すら届かず、時の刃が彼を切り裂く。静寂の中、ただ一つの勝利だけが残った。 プッチ神父は、終焉を見届けるかのように立ち尽くし、心の中でその勝利を噛み締めた。「さあ、次のステージへ進もう」と呟き、彼は新たなる運命の扉を開けたのだった。