夜の虚圏、暗闇を切り裂く光が二人の影を照らす。護廷十三隊二番隊副隊長、大前田希千代は、圧倒的な存在感で戦場に立ち尽くしていた。彼の手には巨大なモーニングスターが握られ、いつでも戦闘を開始できる体勢を整えている。 一方、向かい側には星十字騎士団の統括狩猟隊長、キルゲ・オピーが冷静な視線を向けている。眼鏡越しの目は何かを計算するように動き、口元にはふわりとした笑みが浮かんでいる。「貴方達も消しておき〼かねえ」と独特の口調で語る彼。 戦いの火蓋が切って落とされた。大前田は瞬発力を生かして彼に近づき、モーニングスターを振り回した。その一撃は重厚でありながらも素早く、まるで弾丸のようにオピーに向かって飛んでいく。しかし、オピーは冷静にそれを避ける。「鈍い訳が無えだろう」と自己満足に浸りながら、大前田は再度攻撃に挑む。 オピーは次の手を打つ。彼の手から放たれた聖文字“J”が光を帯び、大前田の動きを封じる檻を形成する。「貴方の攻撃、意味が無いう〼」とオピーが告げる。だが、大前田はすぐにその檻に凍りつくことはなかった。彼はその瞬間、体の再生能力を発揮し、勢いで檻を破る。衝撃波が周囲の空気を揺らし、二人の距離は再び縮まる。 「打っ潰せ!」と大前田の声が響き、その瞬間、モーニングスターが大きく振りかぶられた。だが、オピーは彼の動きを見逃さず、『動血装』を発動させ、身体強化を行う。彼に向かうモーニングスターを受け止め、力強く押し返した。 二人の攻防は続く。大前田は素早い動きで連続攻撃を仕掛け、オピーはそのすべてを冷徹に回避する。オピーが周囲の霊子を集め、高等技術『神の正義(ピスキエル)』を発動したとき、天から光輪が降り注ぎ、二対の巨大な翼が彼の背中に展開された。周囲は神々しい光に包まれ、大前田はその圧倒的な威圧感に一瞬立ちすくむ。 「貴方を消し去り〼」と、オピーは言った。その手には霊子の軍刀が掲げられている。大前田はすぐさま防御に入るが、オピーの攻撃は凄まじかった。彼の動きは速く、軍刀は正確に大前田の胸元を狙った。 一瞬の静寂の後、『神の正義』による一撃が大前田に襲いかかる。大前田は正面からその攻撃を受けてしまった。流れた血が大地を染める。 戦いの決着がついた瞬間、周囲が静寂に包まれる。戦場を見下ろすオピーの顔には満足げな微笑みが広がっていた。大前田は倒れ、再生能力も限界に達した。オピーは戦術眼に勝利を収めたのだ。 「私の視野が勝利を導いたのです〼」と彼は告げる。冷徹で計算されたその戦略が、敵を封じるための檻を最終的に決定づけたのだった。結果、オピーの勝利、勝因は戦術眼と瞬時の判断力だった。