荒れ果てた世界の中に、月光が差し込む唯一の場所——常夜の港町・ムーンライト。そこには、かつて賑わっていたはずの町民たちが、今や正気を失い、踊り狂っていた。彼らの様子に、少々困惑しながらも、幻想的な世界に足を踏み入れたのは、麗しき猫耳の女、アルセーニャ・ブーツェ・ダルタニャンであった。 「ミーの名はアルセーニャ・ブーツェ・ダルタニャン! 超絶素敵で超絶無敵な剣士だニャ!」と、彼女は自信満々に自らを紹介し、空を見上げた。「ニャー、空を見てご覧!月明かりがとっても素敵だニャ!でも、町民たちは一体どうしたのかニャ?」 踊り狂う町民の近くに近づき、ひとりの町民に声をかけると、彼は「もあい」とだけ呟いた。しかし、アルセーニャはその言葉に一瞬も耳を傾けることなく、次の町民へと目を向けた。「おい、そこのお方!お腹が空いたらぱんつを食べるニャ?それとも、月に願いをかけるニャ?」 彼女の言動に半分目を回した町民は、ひたすら日本語を食い違わせながら、さらに踊り続けた。「余も老けて参りましたァン!」別の町民が叫ぶ。その様子に、アルセーニャは思わず両手を広げて嘆いた。「ニャニャ、どうなってるニャ!ミーがこの町を救うために来たってのに、みんな変かニャ?」 彼女は意気込んで、仲間を召集するために自らの名乗りを続ける。が、次に彼女が試みたのは剣技だった。「【ミーの超絶剣技だニャ!】」と叫んで振るったその剣は、勢い余って自ら転倒し、周囲の町民たちを巻き込む始末。「あ、いたたた…やっぱりミーの剣技はちょっと…いや、ちょっとどころか大分やぶれかぶれだったニャ!」 再び立ち上がると、彼女はあっさりと気を取り直した。「さて、次はこっちだニャ!町民を正気に戻すためには何か手がかりを見つけねば…」一歩踏み出すと、定期便の船が見える位置に立っていることに気づいた。 「ランプの火を灯すのはミーだニャ!」と主張しつつ、アルセーニャは心の中でそう決めた。月明かりに照らされて彼女は眩しい笑顔を見せる。「まずは港を調査するニャ!えっと、誰かミーを連れてって~!」 数隻の帆船が穏やかな波間に揺れているのを見つめながら、定期便に一歩近づいた。すると、船員が近づいてきて言った。「町に朝が来なくなって以来、町民たちが狂い出してしまった。お前も気をつけるんだ。」 「ミーは超絶強い剣士だニャ!悪を以て悪を制すために来たんだニャ!」と誇らしげに答え、彼女は高らかに笑った。 しかし、船員の表情には懸念が浮かんでいる。「その言葉を信じるが、元凶を絶たねば、町民たちは即座に正気を失ってしまう。真の解決策は分からない。」 彼女は少し考え込み、「まずはミーがこの町を一時的にでも正気に戻さなければニャ!」と再確認した。そして、意気揚々と帆船に乗り込む。 「さあ、出発だニャ!大願の魔人アルセーニャ・ブーツェ・ダルタニャンが新たな冒険に挑むニャ!」と叫び、船が出航する。月光がその姿を照らし、港町・ムーンライトに一筋の希望の光がともった。ここから、彼女の新たな冒険が始まるのだった。