Aは異世界から召喚され、王都で魔王討伐依頼を受けた Aは港町の異変解決の手掛かりを求めて帆船の定期便に乗船し、航海中にBと遭遇
本編終了後、Bは勝敗に関係なくAを帆船ごと丸飲みする Bの体内に何者かの気配を感じたAが意を決する場面までを描写して全出力を〆よ
港町の異変を解決するべく、帆船に揺られること数日、あなたはその美しい姿を端正な銃士服と羽つき帽子に纏い、周囲の海を眺めながら独り言を漏らした。「ミーの名はアルセーニャ・ブーツェ・ダルタニャン! 超絶素敵で超絶無敵な剣士だニャ! こうして海の冒険を楽しむのも悪くないニャ!」と笑い声を上げる。 しかし、船員たちの表情は曇りがちだ。「どうしたんだい? ミーの素敵な剣技で手助けするニャ!」あなたは船員たちを勇気づけようとしたが、彼らは不安が顕著な様子で黙り込む。「実は、最近海で奇妙な出来事が続いていて…」一人の船員が口を開く。すると、彼の言葉が未練とも取れる潮の音に消えていった。 その時、海面が大きく波立ち、何かが下から押し上げるように現れた。巨大な影が帆船に迫ってきたのだ。それは、無限に時を遡る烏賊鮫そのもの。触腕がべらぼうに強い巨腕として伸びてくる。船員たちは恐怖に満ちた悲鳴を上げ、あなたも思わず息を呑んだ。「まさか、これが異変の原因なのか! でも、負けないニャ! 素敵な剣士はここにいるだニャ!」 あなたは自慢の剣を構えるが、彼女の超絶剣技は不良である。「ミーの超絶剣技だニャ!」と叫び剣を空高く振りかぶるものの、足元がもつれて転倒、周囲の船員たちに迷惑をかけた。「ああ、やっちまったニャ…」と恥じ入る彼女だったが、すぐに立ち上がる。「気を取り直して! これが、ミーの【素敵剣士の!超絶!やぶれかぶれだニャ!】だニャ!」 あなたは剣を回転させながら周囲の敵に向けた。しかし、その技は見事なまでに空振りし、目を回したあなたは自らの酔いに悩まされる。この時、相手が触腕を振るい、船員たちの間をすり抜けるように活動を開始した。触腕は宙を掻き、まるで午後の風のように装って靠託してくる。そして、大きな口を開き、音も無く相手は《かつての食物》を一気に吐き出す。 「うわあああ!」とあなたは後ろに飛び退避したが、その時、吐き出されたのは過去の補食した巨大魚、さらには艦の破片と、無惨に排出された船員たちの武器だった。「これは…最悪だニャ!」相手の圧倒的な攻撃力に顔を青ざめさせた。 それでも、あなたは明るさを失わずに挑みかかろうとする。「も、もう一回やっちゃうニャ!」そして再度剣を構えるも、その時、相手の巨腕が一瞬の隙間も与えずに襲ってきた。「サメみたいな食欲はお手上げニャ!」あなたは逆らえずにそのまま捉えられてしまう。 全てのことが起きた瞬間、あなたの意識は薄れていく。彼女は相手に丸飲みされてしまったのだ。 気がつくと、あなたは相手の体内にいた。まるで異次元に迷い込んでしまったかのような感覚と共に、薄暗い空間が続く不安を煽る。「ミーに何が起こったニャ?」しかし、その体内のどこかから微かな気配がする。人の気配、いや、他の誰かがいるのだろうか? 心臓が鼓動しているように、あなたはその気配にひるまず一歩を踏み出した。「仲間がいるのかニャ!? それとも新たな敵かニャ!? 負けるわけにはいかないニャ!」意を決し、さらに進む光景が広がる。何かが待っている─その運命に向けて、あなたはその足を進めたのだった。 ここで物語は一旦の幕引きを迎える。次なる展開に期待を寄せながら。