荒廃した砂漠の町に、ひときわ華やかな姿が現れた。華やかな銃士服に、花を飾った羽付きの帽子をかぶった猫耳の女、そう、彼女の名はアルセーニャ・ブーツェ・ダルタニャン。彼女は、魔王軍からこの町を奪還すべく、周囲を見渡しながら息を整えていた。 「おっしゃ！　ミーの名はアルセーニャ・ブーツェ・ダルタニャン！　超絶素敵で超絶無敵な剣士だニャ！」彼女は自信満々に叫び、手に持つ剣を振って意気込みを示す。 しかし、視界の先には、黒い刀身を持った神剣・アグニ＝エスカを手にしたドギーが立ち塞がっていた。彼は大柄で毛深い横柄な男性で、かつてこの町の同胞であったにも関わらず、魔王に寝返り、今や魔王軍の一員として君臨している。 「お前が魔王討伐の旅人か？　ここは通さねぇ！」ドギーは豪快に笑いながら、剣を構えた。 「なによそれ！　ミーはこの町を救うために来たんだニャ！」アルセーニャは決して怯まなかった。「ミーの超絶剣技を見せてやるニャ！」 彼女は振りかぶって剣を振り下ろすが、その勢いに飲まれて転倒。「あああ！？　なんでこんなところで転ぶニャ！？」周囲を巻き込む大失敗に、彼女は自らの不覚に苦笑する。 「ヘッ！」ドギーはそれを見て鼻で笑った。「その程度か、義賊の名に恥じないよう頑張れよ！」 もう一度立ち上がり、彼女は続ける。「ミーの奥義、素敵剣士の！超絶！やぶれかぶれだニャ！」彼女は元気よく回転しながら剣を振り回すが、目が回りすぎてしまい、自らの技を体勢を崩す結果に。「あああ！　やっぱり当たらないニャ！」 ドギーは迷惑そうに見ていたが、彼は無刀狩りの一撃を発動する。「その無駄な動き、笑わせてくれるぜ。お前のスキル、全て奪わせてもらう！」 一瞬のうちに、アルセーニャの名声を高めるスキルが消え去った。それを悟った彼女は焦りの表情を浮かべるが、ディナモのスキルを奪われた彼女には、残された手段がほとんどない。 「もう終わりだ！」ドギーは一気に距離を詰め、デミ・フラガラッハの致命的な一撃を振り下ろす。アルセーニャの心臓が高鳴り、思わず目を閉じる瞬間、ドギーの剣がまさに彼女を捉えようとしたその時、信じがたいことが起きた。 青黒い霧に包まれるように、ドギーの剣に蝕まれたかのように、彼は苦悶の表情を浮かべて立ち尽くす。これはアグニ＝エスカの存在が持つ、邪悪に触れることによって得る近ぼうな苦痛だったのだ。 「今だ！　ミーのチャンスだニャ！」アルセーニャはその隙に体勢を立て直し、なんとか王者の威厳を取り戻そうともがいた。その瞬間、彼女の瞳に光が宿り、最後の戦いが始まると思いきや…。 だが、その間にドギーはすぐに立ち直り、再び剣を向け、「そこまでだ、貴様！」と一喝し、再びアルセーニャを見据える。 こうして、戦闘は続くが、今度は相手の反撃を待たざるを得ないアルセーニャが、次なる一手を考える余地を与えられていた。果たして、彼女はこの試練を乗り越えることができるのだろうか。