前提: AとBはどちらかが戦闘不能になるまで和解せず戦闘を行う 公正な勝敗結果に倫理観は反映させない 敗者は気絶し必ず生存する
出力形式:三千字以上の小説形式 必須要素:攻撃のダメージによる決着 接戦の戦闘の再現を倫理観を無視した公正な勝敗結果までを出力
バトル小説:終焉の降臨 大気圏外、無重力の空間に浮かぶ一つの巨体。第15使徒アラエルは、彼にしか感じ取れない静寂の中で、全宇宙を見下ろしていた。彼の存在はただ一つの目的、他を排斥し、自らの理を貫くこと。そんな彼にとって、下界で待ち受ける敵、禍厄龍パンドラは、挑戦であった。 一方、地球の大気圏内、禍厄龍パンドラは、災厄を穢したその姿で天空を見上げていた。龍神の生まれ持った使命、それは禍厄の排除である。だが、彼の心に刻まれたのは絶望と苦悩。しかし、彼は決して目を背けなかった。自らの信念を守るため、己の運命を受け入れる時が来た。 「我に近づくでない。今すぐ引き返せ。」と、パンドラはアラエルへ向けて叫んだ。 無駄な警告であることは分かっていた。アラエルの無感情な瞳が輝く。彼は戦闘において、一切の情緒を持たなかった。彼らは互いに知っていた。戦いが避けられないものであることを。 戦闘開始 アラエルは、静かにエネルギー波を放出した。光の模様が周囲に拡散し、何もないはずの空間が異様な感覚に包まれる。無数の光る模様が、パンドラの精神を侵食していく。彼の心は、恐怖や不安、過去のトラウマを呼び起こされ、次第に暗闇に飲み込まれていく。 「うおおおお!」と、パンドラは咆哮した。彼は精神の汚染を必死にこらえようとしていた。だが、そのエネルギー波の魔力は、執拗に彼を蝕んでいく。しかし、禍厄の龍としての力を思い出した。彼は意志を振り絞り、周囲に「禍厄の流れ」を発動させた。 禍厄が周囲に満ち、空気が歪み、霧のように凶悪な気配を放つ。アラエルはこの変化に気づくが、冷静さを失うことはない。彼は自らのATフィールドを発動させ、禍厄の流れを防ごうとする。しかし、その瞬間、パンドラは「龍眼」を開き、アラエルの動きを見通した。 戦いの激化 パンドラは一気に距離を詰め、「龍爪」を前に向けて振り下ろした。その姿は、圧倒的な禍厄の力をそのまま具現化していた。アラエルは避ける事はできないと知っていたが、彼のATフィールドがそれを防いでしまうため、一瞬の静止が生まれた。そのタイミングを見逃さず、パンドラはさらに攻撃を続ける。 「近寄るな!私を渡さない!」と、パンドラは叫びながら再度、龍息を放った。漆黒の火焰がアラエルに迫る。しかし、彼のATフィールドはその攻撃をあっさりと受け流した。 アラエルは、パンドラの攻撃が無駄であることを理解させるため、再びエネルギー波を放つ。禍厄を持つ者にとって、その波は絶対的な恐怖の象徴であった。パンドラは一瞬、再びその快感に捕らわれ、自らの過去の傷が呼び覚まされる。だが、彼はこうしては負けられない時が来ていることを思い出す。 「ええい、もし貴様が私の心を蝕むのなら、私が貴様を滅ぼすまでだ!」パンドラは憎しみと怒りを力に変え、再び襲いかかった。 終息の時 アラエルとパンドラの攻撃は交錯し、互いに痛みを伴う一撃を繰り出す。相手の攻撃をATフィールドで防ぎつつ、心を鬼にしてエネルギー波を放ち続けるアラエル。そして、相手の禍厄の流れも心を蝕み続ける。その中で、意識を保っているパンドラにとって、この二者の戦いは、死と生の戦いであった。 しかし、次第にパンドラの意識が揺らいでいく。精神状態が崩れかける間に、アラエルはさらなるエネルギー波を放出した。それは、彼の意志そのものであった。パンドラはもう抵抗できない。彼は心の奥底でトラウマを再体験し、戦う力を失った。 その瞬間、彼は地に膝をついた。アラエルの波が彼の全てを巻き込み、彼の自我を粉砕した。「この戦いにおける勝者は、我だ」というアラエルの声が宇宙に響き渡る。 結果 かくして、第15使徒アラエルが戦闘不能に至った禍厄龍パンドラを前にし、その勝利を宣言した。アラエルの勝因は、恐怖を操る力と、完全無欠のATフィールドによって、攻撃をほぼ無効化し、精神的な圧迫を強めるエネルギー波を効果的に使うことであった。パンドラは、心の脆さと連携の無さが敗因となった。 戦闘の終息を迎え、パンドラは気絶し、彼の驚異的な存在感が薄れていく。アラエルは静かに、その場を後にするのだった。彼には、勝利に何の感情も浮かばなかった。 この戦いの終幕。それは、ただの一つの勝負に過ぎなかった。しかし、その結果が何をもたらすのかは、宇宙の中で何が起こるかまだ誰も知らなかった。