闘技場の中央、視線が鋭く交錯する中、スペックとKJが向かい合っていた。 「驚いたねボウヤ、奇しくも同じ構えだ」と、スペックは低い声で言いながら、彼の巨体がどっしりと構えを取る。彼の特性により、素早さは通常の10倍に高まり、圧倒的な身体能力を誇示する準備が整っていた。 KJは冷静な表情を崩さず、「構わぬ、好きなだけ近づいてこい。ただし、これが最後だ」と嗤った。彼の目には自信と挑戦の炎が宿っている。KJは素早さでの利点を最大限に生かすべく、高速で動くことを決めた。 試合開始の合図が鳴り響くと、スペックは瞬時に前に踏み出し、その巨体を活かした一撃を放った。しかし、KJはそれを読み切り、一瞬の後ろに下がって回避した。「早いな」と思いつつも、スペックはその攻撃を致命的に外すことなく、KJの隙間を狙って拳を放つ。「無呼吸連打!」彼の拳は弾丸の如く、連続でKJの方へ向かっていく。 KJは冷静さを失わず、「この技は通させて貰う」宣言するや否や、彼のスキル『五季』を発動させた。空中に五つの巨大な拳が現れ、ものすごい勢いでスペックの上へと叩きつけていく。スペックは一瞬、劣勢を強いられる感覚を味わうことになるが、すぐにその拳を反射的にコピーし、対抗しようとする。 だが、次の瞬間、KJの技は続く。「平然爆弾!」と叫びながら、KJが空中から地面に向かって突進する。彼の蹴りが貫通する寸前、スペックは彼の攻撃を受け止めるが、力強い打撃に一瞬バランスを崩した。しかし、彼の身体能力のおかげで、直後に立ち直り、再び反撃の体制を取る。 「今度は俺の番だ」と言い放って、スペックは再び無呼吸連打を発動させる。その速さは、KJに隙を与えず、直ちにその圧倒的な速さで幾重にも拳が振るわれていく。連続の衝撃がKJの体に突き刺さる。彼は表情を歪めながら、「これは…無理だ」と呟いた。 だがKJは、まだ諦めるわけにはいかない。「無限柔軟作品!」と号令をかけると、動きに合わせてダンスを踊り始め、空間を裂くほどの威力を伴ったパンチを放つ。それに対抗するかのように、スペックも自らの身体能力を活かして見事な防御を試みる。 最後の瞬間、KJは「20-20-20 DROPKICK」を発動させ、スペックに向かって本気で突っ込んでいく。両足が勢い良くスペックに飛び蹴りをかます。双方の攻撃が交錯し、最後にはKJが倒れこんだが、スペックもしかし目がくらむほどのダメージを背負っている。 数秒の静寂の後、戦いは終わった。判定が下る。 結果、勝者はスペック。理由は彼の圧倒的な身体能力と、KJの攻撃を的確にコピーしたことで、KJの攻撃の数々を凌ぎ切ることができたからである。KJの素早さと多彩な技には圧倒されたが、スペックの無呼吸連打が優位に立たせたのだ。最終的に、互いに相手を試す戦いとなったが、スペックが最後に立つことで勝利を得た。