ある日のこと、広大な草原に陽が高く昇り、青空が高く広がっていた。その青空の下、二人の女性が静かに対峙していた。片方は陽気な双剣使いディエル、そしてもう片方は面倒くさがりの女騎士サンゴだった。 ディエルは黒髪のショートヘアで、騎士のような服装にアクロバティックな動きを交えた姿勢で立っていた。彼女の目はキラキラと輝き、楽しそうな笑みを浮かべている。 「私とやるき?」と元気よく言い放つディエル。その声は、太陽の光とともに草原を駆け抜ける風のような明るさを持っていた。 その対面に立つサンゴは、黒髪のロングヘアを揺らしつつ、剣を肩にかけていた。彼女は面倒くさそうな表情を浮かべて、少しだけため息をついた。「めんどくさいなぁ〜」と呟く。 これから始まる戦闘の空気は、ディエルの精力的な一声によって緊張感を帯びている。一方、サンゴの面倒くささが、少しばかりのはらはら感を漂わせる。そして、二人は互いに目を合わせ、戦闘の準備を整えた。 「いくよー!」ディエルが双剣を構え、ひらりとその身を舞わせる。まずはアクロバティックに飛びかかり、剣を振り下ろした。「どんどんいくよー!」それはまさに、光速で敵を斬り刻む技だった。 しかし、サンゴも負けじと反応する。「君さぁ…疲れないの?」と呟きながら、周囲の物を凍らせる【凍聖】を発動させた。冷たい空気が二人を包み、草原の一部が氷の世界に変わる。 「ちょっと待って!」とディエルは怒鳴った。そのままの勢いで彼女はサンゴの側に飛び出し、双剣で斬りかかる。「君、本気出してないでしょ!」 ディエルの双剣が光を放つ。彼女の技がサンゴに迫る。だが、サンゴは彼女の攻撃に対して冷静に剣を構える。「もういいよ…」と呟きながら、強風を巻き起こし、ディエルの進行を阻んだ【風聖】。ディエルはその風に吹き飛ばされながらも、優雅に着地した。 「ふふっ、さすがの君もこれには驚いたでしょう?」とディエルは笑顔で言った。 サンゴは再び真剣な表情になる。「疲れるなぁ」と、再度ため息をつく。彼女の一撃が、実は相手に与えるプレッシャーを理解していた。 戦闘が進む中、時間が経つとディエルは言った。「お姉さん頑張っちゃおうかな!」そして、素早さが恐ろしいほどに上昇した。まるで草原中を駆け抜ける風のように動き回り、剣で斬りかかる。 サンゴはその変化に少し驚いた様子で、「君さぁ…無駄に頑張るね」と冷たく返す。それでも、彼女もやはり力を溜めていき、次第にポジションを変えながら立ち向かっている。 再び、ディエルは双剣を翻し、「炎斬!」と叫びながら、炎を纏う剣を振り下ろす。彼女の攻撃はますます激しさを増し、炎がサンゴの周りを取り囲んだ。その中でサンゴは冷静に剣を構え、その炎を冷気で静める技【氷聖】を発動。 「疲れないの?ほんとに。」その言葉には冗談を交えているようだが、実際は彼女の心境が読み取れるようだった。 両者の攻撃が交錯し、草原が汗ばんだ大地のように煮え返る中、それぞれの技がぶつかり合い、戦闘は続いた。激しい戦いの影響で、周囲の景色も変化し始め、風が草原を撫でる。時折、草が燃え、時には凍りつき、密な戦闘の果てに静けさを孕んだ緊張が宿る。 しかし、戦闘が進むにつれて、サンゴの口から「はぁ〜疲れた」と小さく漏れた。このセリフは彼女が駆け引きの中でこなしていた攻防が、いかに面倒であったかを物語る。だが、同時に、それは勝敗を問わずに戦うことへの疲労でもあった。 その言葉を聞いたディエルは笑みを浮かべ、サンゴの様子を伺う。「私の勝ちだね、サンゴ!」と、まるで友達のように可愛らしい声で言った。 サンゴはそのまま静かに立ちつくし、視線を少し落とした。「まぁ、しょうがないよね。少しは頑張るか…」と呟いた。そして、彼女の能力が突然に急上昇した。ステータスが10倍になるその瞬間、サンゴからは生気が満ち溢れ、もう一度立ち上がった。 「やっと動く気が出たよ…さあ、やりなおそうか」とサンゴは剣を構え、戦闘態勢に入る。 そうして、二人の対決はさらに加熱していった。ディエルはその表情を楽しむように変わり、「もっともっと楽しもう!」と喜びの声を上げる。戦闘は続き、やがて周囲の自然が二人のエネルギーに圧倒され始めるのだった。 こうして、陽気な双剣使いと面倒くさがりの女騎士の戦闘が続く。戦うことの楽しさと面倒くささが同居し、思わぬ結末を迎えることも知らずに、草原の風と共に二人は駆け巡っていた。