宇宙の静寂を破り、高機動型ザクⅡ後期型とジムが睨み合っていた。両者の影が無重力の中で踊るように揺れ、緊迫した戦闘の気配が漂う。高機動型ザクⅡ後期型、通称ザクR2は、にわかにその巨大な姿を分厚い装甲で包み込む。1300キロを超える高出力ジェネレータを備えた彼の機体は、推力の強さからきてもその動きは流麗だ。 対するジム、その名は連邦軍の誇り、RGM-79。汎用性の高い設計は、訓練されたパイロットにとってなじみ深い。彼もまた宇宙の神秘的な背景の中で、ピンと張り詰めた空気を感じ取っていた。 まず動いたのはザクR2だった。超高出力スラスターの力を借りて一瞬で距離を縮め、ザクマシンガンを構え、ジムに向けて火を噴いた。連続して放たれる弾丸は、ジムの軽やかな身体を目指す。しかし、ジムはAMBACシステムを駆使して、素早く方向を変え、弾薬を的確にかわす。 果敢に攻撃をしながらも、ザクR2は次の攻撃を考えていた。彼の主武器、ヒートホークを抜き、近接戦闘を挑む準備を進める。しかし、ジムもまた、ビーム・スプレーガンを構え、逆襲の機会を窺っている。接近するザクR2に対し、一閃、スプレーに似たビームが炸裂。ザクR2の装甲に衝撃が走るも、右肩のシールドがそれを受け止めていた。 一瞬の静寂を破り、両者は再び動いた。ザクR2は攻撃を継続し、ザクバズーカを手に取り、その真価を発揮しようとした。しかしジムも負けじと、バルカン砲を撃ち返す。混戦の中、両者の武装が火花を散らし、静かな宇宙空間に轟音が響く。 だが、徐々に戦局は変わりつつあった。ザクR2のほうがスラスター出力の高さによって動きが優れているものの、ジムは一発のビームで敵の装甲を貫ける。そして、冷静に戦況を見たジムは、防御力の高いシールドを下げて懐に入り込み、高速で接近、ビームサーベルで反撃に転じる。 高機動型ザクⅡはその素早さでかわそうとしたが、わずかに判断が遅れ、ビームサーベルの一撃が右腕を切り裂いた。瞬間、動きが鈍り、ザクは仰け反る。自らの武装が一部無力化され、瞬時に与えられたダメージは彼の優れた防御力をも脅かした。 ジムはその隙を逃さず、再びビーム・スプレーガンを放ち、最終的な一撃を決める。ザクR2は反撃を試みたが、動けずに次の一撃を受け入れるしかなかった。 「勝者は連邦軍のジムだ!」 結果を見定めた後、宇宙の静寂が戻る。勝利の嬉しさに満ちたジムは、パイロットの心の中で静かに笑みを浮かべていた。 ジムはビーム兵器の高い貫通力を持ち、高機動型ザクⅡの装甲を破ることができた。また、ザクの一瞬の動揺に乗じて攻撃を決めたことで勝利を掴んだ。 勝ち:相手