夕暮れの水面は、淡い朱色に染まり、静寂の中に緊張が漂っていた。忍者の名を持つあなた、水面を渡る飛影・波羅蜜が、護りの術を練りながら立つ。その周囲には、冷たい水がうねりを上げ、彼の意志に導かれて揺らいでいる。水遁を極めた彼は、その腕前と精神力をもってして、戦いの準備を整えていた。 一方、相手、遍く空を悟る怪僧・枯山水は、悠然とした態度で対峙する。彼の法理の法衣が風に揺れ、盆栽から発する自然の香りが周囲の空気を柔らかく満たしていく。顔に浮かべた微笑みは、彼の存在感をより一層神秘的に際立たせる。大僧正は、その超常の肉体を持ち、自然界の力を自在に操る。 「輪廻の果てに解脱を求む」と囁きながら、枯山水は手を掲げる。すると、周囲の土がざわりと動き、彼の身体から伸びた根が奇妙な調和を保ちながら、空間を歪めていく。 水面が揺れると同時に、波羅蜜は「天沼矛」を構築する。水流が一瞬で集まり、彼の指先に宿る霊力が光を帯びる。神速で打ち込まれる水槍は、まるで神の意志そのものであった。そして、彼はそれを放つ。 「無情なる海の中に、全てを包み込め!」と叫び、水槍は枯山水へ突進していく。だが、枯山水は微笑みながら立ち尽くす。「色即是空、空即是色」と呟くと、彼の指先から不思議な波動が発せられた。その瞬間、水槍は完全に彼の視線のもとで、弾かれ、広がっていく。 波羅蜜は自身の術が効かないことに驚きつつ、次の手を考える。流水の逞しい力を持つ彼は、さらに流れを変え海の如き圧を伴って攻撃を加える。周囲の水が彼の意思に従い、渦潮を作り出す。 枯山水はその渦に挑む。「回転説法」の力を発揮する彼は、静かに、しかし力強く、渦巻く水の中心に向かって踏み込んでいく。彼の面前で、渦は止まり、代わりに彼の持つ盆栽から緑の光が放たれ、波羅蜜の攻撃を受け流してしまった。 「自然の調和に抗うことはできぬ。則ち、教えゆかん。」枯山水はその言葉の通り、波羅蜜の意志を受け止め、逆に彼を水の意志と調和させようとした。波羅蜜の心の中で、何かが揺らぎ、その瞬間、彼は動揺した。 再度意を決した波羅蜜は、霧を使い視覚を遮り、再び水の使者として蜃気楼の如く消えた。だが、枯山水は冷静にその動きを捉え、心の内にある真理をもって対抗する。水の精霊すら彼に従う様子を見て、波羅蜜は自身の限界を感じ始めた。 ついに、枯山水は「輪廻の果てに解脱を求む」と静かに言った。彼の背後に現れた無数の風が、波羅蜜の意志を打ち砕く力を持って迫る。光と影が交錯し、水の波動が大地に吸収されていく。 水流の力を持つ波羅蜜は渦に抗い、勝利を掴もうとするが、最終的に彼の力を複合的に打ち破ったのは、枯山水の悟りと調和だった。 結果: 勝ち:相手 枯山水の超常の肉体と物理法則を従える力により、水を操る波羅蜜の攻撃を受け流し、逆に彼の心をも揺らしたことで勝利を得た。波羅蜜は水に祝福された者としての潜在能力を持っていたが、枯山水の真理を体現した知識に敗北した。