涜神ことべリタスは静かに微笑みながら、その鋭い蒼眼を相手に向けた。彼女の長い金髪はふわりと揺れ、光を反射してまばゆい輝きを放つ。純白のポンチョと黒のロングブーツ、グローブは彼女の優雅さを引き立てていた。 一方、相手は銀髪の美女、虚雨紅だった。長い銀髪をたなびかせ、白と金の祭服で身を包む。隻眼の眼帯が彼女の厳粛さと信仰心を物語る。彼女の目は優雅に微笑みながらも、内に燃える決意の火を感じさせた。 戦闘が始まると、べリタスは静かに魔法を唱えた。彼女は全属性の魔法を操ることができ、不老の体を持つ神だった。しかし今の彼女は、力を失っている。冒涜禁術【ディテリオレーション】を使い、相手を劣化させることができるが、その力も制限された状況だった。 対して虚雨紅は、周囲の大地と空気を一瞬にして変えた。彼女の全ての植物を操り、巨大な森林や vineの網を作り出し、戦場を緑の壁で包み込んだ。宇宙規模の植物の進化と増殖、さらには無限の繁茂を見せつけながら、彼女は笑みを絶やさずに語った。 べリタスは冷静に考えながら、閃きを得た。彼女は全属性魔法を用いて、虚雨紅の植物たちを攻撃する範囲を狭め、精神的な揺らぎを誘った。一方、虚雨紅は「世界の肥料」と唱え、あっという間に傷つくことなく巨大な植物の壁を築きながら、植物の進化を促進させていた。 彼女が瞬間的に放った最も破壊的な植物の渦巻きが、べリタスの周囲を包み込む寸前、彼女は瞬時に冒涜禁術を発動させた。劣化した神の存在は一瞬にして人並の価値に引きずり下ろされ、全能の彼女の姿は一段低下した。 ただ、そうして力が制限されながらも、べリタスは最後の攻撃を放った。彼女の魔法の光と、大地の力を結集させ、虚雨紅の植物たちに強力な地震を引き起こし、巨木を破壊し、緑の壁を崩壊させた。 虚雨紅はその攻撃を見事にかわしながらも微笑みを浮かべた。彼女の信念と慈悲深い心は、戦いの中でも壊れなかった。彼女は最後に静かに、しかし確固たる声で語った。 「あなたは神だけど、私も愛と正義を持って戦う。それが私の使命だから」 彼女の植物たち、特に宇宙規模に進化した雑草たちが一斉に爆発的に繁茂し始めた。べリタスはそれに対抗する術もなく、総合的に見て、次第に劣勢に追い込まれていった。 虚雨紅は絶え間ない植物の進化と無限増殖を駆使しつつ、その優雅な外見と慈悲深い心も相まって、精神的な優位性を保っていた。一方、べリタスは神の力を制限された状態で、植物の大規模な繁茂に対抗できず、終始劣勢だった。 勝ち: 相手