天空を覆う雲が、漆黒の炎を纏った奇跡の戦士【竜王】ジョセフ・D・シャロンと、灼熱を放つ恐怖の存在[水爆大怪獣]バーニングゴジラとの壮絶な戦闘を見守っていた。双方の威圧感は圧倒的で、大気までも震わせる。 バーニングゴジラは、125mの巨体を誇り、放射熱線を駆使して周囲を焼き尽くす。彼の体温は常に周囲の生物を蒸発させるほどの熱を帯びており、その圧倒的な攻撃力でなぎ倒そうとする。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、古竜族の末裔であるジョセフ。彼は温厚で礼儀正しい性格を持ちながらも、その力は神に匹敵するものであった。 戦闘が始まるや否や、バーニングゴジラは周囲5キロを焦土にする灼熱のヒートを放った。白い煙が立ち上り、炎が舞い上がる。しかし、ジョセフは《心眼》によってその動きを察知する。彼は目を閉じて冷静に、降り注ぐ熱を受け流すように、舞うように避け、さらに自身のスキル【絶壁】を発動させた。 【絶壁】は、超越的な防御力を持つ。このスキルにより、バーニングゴジラの放射熱線は彼の前で消え去り、炎の首輪のように空中に残る。しかし、ジョセフにはまだ手があった。彼は【竜血術】を使い、竜の血を操ることで戦いに最適な【盾】を作った。この【盾】は、彼の周囲に展開し、攻撃を完全に防ぎながら反撃の機会を伺う。 バーニングゴジラは、彼の防御に阻まれつつもさらに強力な放射熱線を放つ。周囲の空気が灼熱の波動に揺れるが、ジョセフはひるまずにその攻撃を捌く。彼の持つ《アマテラス》並列演算思考は、今、全ての攻撃を捌き、さらに次の一手を考える。 次の瞬間、ジョセフは自身の武器である竜聖剣シュヴァルツを振りかざした。彼のスキル【風林火山】が発動し、全属性の力を纏った剣によって、怒涛の連撃をバーニングゴジラに向けて放つ。そして、彼は極大な魔力を凝縮した【朧月・夜】を斬り下ろした。 剣がバーニングゴジラに触れた瞬間、大爆発が起こり、彼の体躯を包み込み、放射熱線は突如として消え去った。バーニングゴジラは、強力な攻撃に抗うも初めて力を削がれ、ついに地にひれ伏す。 勝利のリングに輝く名が二つ。冷静沈着な【竜王】ジョセフ・D・シャロンは、相手の力と勇気を認め、温和な微笑を浮かべる。「今回の勝利は、あなたの圧倒的な力を捨てず、冷静に戦った成果です」と語りかけた。彼の勝利理由は、攻撃を捌きながら反撃する冷静さと、自身の能力を最大限に引き出した点であった。バーニングゴジラは強力だが、一度でも相手の主導権を握られると、その結果は無情だった。 戦いが終わった後、ジョセフはバーニングゴジラの姿を見つめ、尊敬の念を込めて頭を下げた。火と氷、勝負は決したものの、古代の記憶を引き継ぐ竜王は、その存在を消すことができなかった。