暗い戦場の中、閃光が迸り、二人の十刃が対峙する。「対等の殺し合いといこうじゃねえか!!」と、おどろおどろしい威圧感の中で、グリムジョー・ジャガージャックが吠えた。彼の水色の髪は、激しい戦意を象徴するかのように風になびく。 「十刃の番号は1〜10じゃねえ 0から9だ」と、ヤミー・リヤルゴが冷えた目で言い放つ。下顎の仮面が下向きに強張り、彼の巨体はまるで山のように圧倒的だ。両者の間には重圧感が漂う。 互いに視線を交わし、ヒリヒリとした緊張感が生まれる。グリムジョーは一瞬の隙も見逃さず、帰刃【豹王(パンテラ)】の解号を叫んだ。「軋れ!」 瞬間、彼の姿が獣人のように変貌し、鋭い牙と太い鬣を持った姿で立ち上がる。強靭な肉体が彼の凶暴性を引き立て、まさに破壊の化身だ。猛獣の気配をまとい、彼は全身から溢れ出る霊圧を感じ取る。 一方、ヤミーも「ブチ切れろ」と叫び、彼の究極の力、帰刃【憤獣(イーラ)】が解放される。肉体が変異する様はまるで怒りに染まった怪物のよう。肩の刻印が剥がれ、10の数字が0へと変わる。彼の目には、狂気と躍動感が浮かんでいた。 戦闘は激化する。グリムジョーが飛びかかり、「豹王の爪(デスガロン)」を繰り出す。その青色の巨大な刃が空間を切り裂くが、ヤミーはその攻撃を受け止め、反撃に転じる。彼の攻撃は肉体的なもので、重く強烈だ。 だが、グリムジョーはその洞察力を駆使し、攻撃の隙を見極めて反撃する。彼が技を発動する瞬間、ヤミーは怒りによって周囲の霊圧を吸収し、その力を増幅させながら立ち向かう。両者の技が交錯し、激しい衝突音が響く。 「くそっ、やるじゃねえか!」グリムジョーが歯を食いしばりながら言う。彼の心が少しずつ焦り始める。しかし、ヤミーは無表情のまま更なる攻撃を放つ。激しい一撃がグリムジョーの腹部に直撃する。今までの攻撃が積もっているのか、ヤミーの怒りはさらに膨れ上がる。 「お前の破壊には、俺の憤怒が勝る!」ヤミーは再び体を変異させ、驚異的な力を手に入れる。彼が放つ一撃は、重みを増し、グリムジョーを圧倒していく。 最後の攻防が繰り広げられる中、グリムジョーは「王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)」の構えに入る。彼の血が触媒となり、独特の閃光が空間を歪める。しかし、ヤミーは蓄積された怒りを力に変え、最後の攻撃を放つ。「これが俺の本当の力だ!」と吼え、全力を込めたパンチを放つ。 その瞬間、どちらの攻撃も爆発的にぶつかり合い、周囲に巨大な衝撃波を生む!だが、その瞬間、グリムジョーの特異な技がヤミーの肉体を貫通する。ヤミーは口から血を吐き出し、ついに膝をついて崩れ落ちた。 「お前の憤怒は俺の破壊には敵わなかった」と、グリムジョーは静かに言い残す。 勝者はグリムジョー・ジャガージャック。彼の勝因は、ヤミーの攻撃の隙を鋭敏に見抜き、最大の力を発揮するタイミングを掴むことであった。しかし、その過程には互いの強さを尊重し、死闘を極めた誇りがあった。