炎が舞い上がる大地に、神々しい金髪の女神が立ち尽くす。彼女の名は「人造機械偽神・アテナ」。戦乙女のように装備されたアダマス鉱の機械アーマーは、日光を反射し、まるで神の加護を受けているかのように美しく輝く。 対するは、高校生の少女「天音 愛羅」。彼女はその白髪とツインテールで、無邪気な笑顔を浮かべている。彼女の持つ大剣が、今まさに音楽を具現化した武器であることを、誰もが知ることはできないかもしれない。しかし、彼女の内なる正義感と優しさは、まさに真の力を秘めていた。 バトルが始まると、アテナは静かにその場に身構える。彼女は命令を忠実に守り、真剣な表情で戦闘態勢に入る。彼女の防御力は圧倒的で、リズムに乗った美しい動作の愛羅の攻撃は、始めの一撃から全て無力化されていく。 「行きます!」と愛羅が声をかけ、音の大剣を一振りすると、彼女の魔法がその刃の形で空気を切り裂く。この瞬間、アテナに可聴の音が響き渡る。だが、アテナは持ち前の防御力を持ってしても、この音の波動に少し心揺らいでいる。彼女の意識が疲弊する様子が見られた。 次の瞬間、愛羅は優しい声で歌いながら近づく。「アブソリュート!」と叫ぶ愛羅の声が大地に響き渡り、音の力が彼女の周囲を包み込む。アテナの心に届く音波が、彼女の心の奥深くを揺さぶり始める。アテナは今、無機的な存在であることが故に、その精神に苦しみを感じ始めていた。 だが、アテナの意志は強い。彼女は「偽神武装アイギス」を動かし、改めてその攻撃を分散させようとする。防御を固めることで、愛羅の攻撃を吸収し、さらなる力へと転換しようと試みた。しかし、音の力は精神深く響き、彼女の内なる神々しさを揺るがせる。 愛羅は攻撃を続け、自身の魔法でアテナを包囲する。彼女の優しい声が響く中、愛羅の「ソード・オブ・サウンド」がアテナの心を揺さぶるとの裾に次が確実に訪れる。アテナの意識は徐々に薄れ、その防御力すらも弱まっていった。 ついに、愛羅の「アブソリュート」がアテナの心に深く侵透し、偽神の意識を除去する。その瞬間、アテナは何も感じなくなる。それは、力による勝負ではなく、愛羅の優しさと音楽の力が勝利した瞬間だった。 結果として、勝者は【音の大剣】天音 愛羅。彼女は強さを持つが、その根本は優しさであり、相手を思いやる心が最大の武器だった。アテナの重い防御が崩れ、彼女の力を打ち消したのは、まさに愛羅の持つ音楽と感情だったのだ。 愛羅は、勝利の喜びを胸に、しかし決して相手を侮ることなく、静静と立ち去る。彼女の目は未来を見据え、さらに歌い続ける力を秘めているようだった。